航宙日誌
『革命戦記』と輝&Ark☆の珍道中?

2005年06月22日(水) 『星を継ぐ者』

 言わずと知れた正統なる『ガンダム』の後継作品──『機動戦士Zガンダム』劇場版第一作、観賞。
 新設のMOVIXでは初めての映画鑑賞。席が立派なのはいいけど、完全入替制は納得できん★ せめて、二回は見せろっ^^(見た気にならないんだよ。見逃したり、聞き逃したりすることもあるしさ)
 ハイハイ、セコイのは解ってるよ、TERU君。言っとくが、おにぎりは食べてないぞ。ポップコーンを買ったよ。

 肝心の物語について──元々、TV版もかなり細部まで覚えている方だし、現在テレ埼でも放映中(現時点で20話まで)なので、嫌でも比較してしまう。
 観たことのない人が、どう感じたのか、という過程の話も自身に全く成り立たない。それでも、展開の早さは所謂FG劇場版を凌ぐものと感じた。
 案外に『ガンダム』TV版は大きな流れはあるものの、エピソードは一話完結物が連なっていた。だから、大きなエピ以外はバッサリと切り落としても喪失感が少なかったのだろう。
 『ZG』は中編物語による連作といえる。一つのエピを語るだけでも、尺が必要となった。第一作についていえば、『カミーユがエゥーゴに流れ、両親を殺される』『ジャブロー降下作戦』『アムロとシャアの再会』は必ず、語られるべきものだろう。
 限られた時間内では大胆といえるほどのカットと新作シーンによる解釈、場繋ぎで乗り切ったように見える。
 とはいえ、TV版が頭にある身としては、説明不足と感じてしまい、自然と流れを補完していた。それができる側としては、それなりに楽しめたとは思う。

 怒濤の展開に流される主人公カミーユ・ビダン君はTV版より『明るい』『大人しい』などとの前評判だったが、彼自身の内部表現自体が少なく、『世界を見渡す視点の持ち主』を体現していたように感じられた。
 ジェリドやMPへの暴行やMKII強奪など、確かに衝動に走る傾向はあるが、TV版ほどに荒っぽさを感じないのもそのためだろうか。

 違和感としてはあちこちで囁かれるキャスト変更があるが、これは20年も経っているのだから、仕方がないのだろう。何せ、主役なカミーユこと飛田展男さんでさえ、オーデションを受けたというのだから!?
 ……しかしまぁ、変わってなくてよかったが。カミーユが変わっていたら、さすがに劇場版をやる意味がないような気がする。
 他にもオリジナル・キャストではなくなっているキャラは意外と多いが、何と言っても、ハヤトだろう。WBクルーだけは何があっても(セイラさんはもう無理だが)オリ・キャストでやってもらいたかった。
 ブライト、カイ、フラウが並んで、OPにもクレジットされているのが嬉しい反面、何故、ハヤトの名がないのが不思議だったのだが、変わってしまったからなのか?
 特にカイとハヤトの会話があっただけに残念☆(鈴木清信さんはどうされたのだろう。よもや、ということはないよね) 正直、本作一番の見所だった。いや、輝にとっては、だが。
 勿論、テンプテーションがアーガマに救われ、ブライトとブレックス、ヘンケン、クワトロらエゥーゴ幹部との対面という新作カットもファンには堪らないが──『クワトロ大佐』のセリフもあったしね。違和感の表情はTVの方が出ていたかな?
 クワトロを胡散臭そうに見ていたカイがハヤトの首根っこを掴んで──あの一連の行動と会話、たった二分にも満たないだろう場面だったが、クワトロ=シャアとその存在意義を知らしめる上でも、隠れた?名シーンと思う。

 完全描き下ろしに等しいクライマックスのアムロとシャアの再会──アムロのセリフは冗長だった(『下がっていろ、シャア!』の一言で十分)が、語らせたのにも何か思惑があるのだろうか。次回作に続く、何かが……。

 とりあえず、10月予定の第2弾『恋人たち』……ゴメン、ちょっと笑った;;;……も観に行くつもりではある。ミライさんもちゃーんと出るようだしね。

 最後に一つ。カミーユは講演会とやらでブライトに会っているらしい。何の講演をしたんだろうか?


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輝−Hikaru− [MAIL] [HOMEPAGE]

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