『マガジンZ』連載『鉄人28号 皇帝の紋章』第3巻が発売。TV版とは異なる展開ながら、辿る道筋こそ違えども、似たような結末を迎えた。
兵器として生み出され、世のため人のため、と望もうとも、どこかで存在を忌避されていたTV版鉄人。 やはり、兵器という出発点に立ちながら、敢えて、『固有の武器』を備えられなかったところに、兵器ではなく、真に『道具』としての位置付けを秘めていた『皇帝』版鉄人。
確かに兵器と道具の違いは非常に曖昧かもしれないが、人の思いがその差を生み出すだけであるのも間違いはない。
ひたすらに、痛ましいほどに『敵』と戦い、その身を溶かし、ダムの底に沈んだTV版鉄人の悲壮さと、思いを受け、知能を持たないはずが『まるで、自らの意志で』最後の一撃を見舞い、ともに宇宙の藻屑と消えた『皇帝』版鉄人。 そのどちらも、物語の積み重ねの上で、受け止められた最期だった。 殊に、いつの間にか、取り残されていくべき『ロボット兵器』が、兵器としてではなくダム建設のために働くという夢を果たしえずに、だが、全てを守るために『ロボット兵器』最後の一体としての役目を終えた『皇帝』版鉄人は胸に残った。
村雨さんも頑張った☆ ナイフの名手(TV版)ならぬ拳銃の名手な『皇帝』版村雨健児(やっぱ名前の漢字が違うンかい) 何たって、利き腕をやられて、拳銃が使えなければ手も足も出ないってんだから!! しかし、正太郎君大ピンチに助けに現れたり、体を張って、正太郎君を庇い、負傷したりと兄貴な活躍は変わらず。おまけに3巻では表紙にまで登場。やったな、兄貴♪
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