航宙日誌
『革命戦記』と輝&Ark☆の珍道中?

2002年05月26日(日) 『チャイナ・イリュージョン』

 田中芳樹氏の中国短編小説群と対談をまとめた『チャイナ・イリュージョン』 文庫発売予定表で見落としていたらしく、嬉しいモウケものな気分。
 短編で何より喜んだのは『茶王一代記』が収録されていたこと。雑誌掲載時に読んだときから、なぜか、輝にとっては一押し短編になっていた。これまでに『異色中国短編傑作大全』に所収されたが、文庫にしては些か厚いため、手を出しかねていた。(最近、厚すぎる文庫や新書が増えている。手軽に持ち運べ、場所を選ばずに読めるのが持ち味だと思うんだが)ホクホク気分。
 対談では「長大な中国史を舞台とした荒野──実は無限の沃野を開拓し、素材や人材を掘り起こし、後に続く人が物語をなす」ことを再三、願っている様子。物語となすのは難しいとしても、興味深いのは確か。

 昨日25日は『SFマガジン』発売日でもあり、チェック。やはし隔月で『雪風』が連載されている該当月だった。しかして、内容は・・・。
 前回の続きかと思いきや、いきなり話が変わっている。えーっと、グノー大佐との戦技フライトはどうなったん?? おまけに次の話もスゴイ駆け足。ダイジェストとさえ、いえないような・・・。掲載雑誌が『SFマガジン』だから、読者も原作を読んでいるという前提の上で描かれている──とは好意的解釈すぎるか。
 次回がどっちへ転ぶのか・・・心配だが、別の意味で興味があるので、やはり見てしまうだろうなぁ。


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