俺色アストリンゼン
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2008年09月14日(日) にいさん、この人を見よの巻


おかげさまでにいさんの「性交カレンダー」、8月・9月とも、着実に埋まっております。
あとは来月、10月を残すのみとなったわけですが、よくよく考えたら人間誰しも、とまでは言わないまでも、本人が気づいていないだけで、
「実はこの月だけセックスしたことがない」
という月って、実はひっそりあるのではないでしょうか。
「にいさんの性交カレンダーを埋めてやっている」などとすっかり上から目線を決め込んでいる私でさえ、もしかしたら11月〜3月のどこかにそのブラック期間があるかもしれず、そうなれば私はキングオブ非モテのにいさんにすら負けることになるのです。
どうでもいいことではありますが、でもやっぱり腑に落ちないのは事実。だってにいさんの初体験が一体いくつの時だったか知ってます?


大きな声では言えませんが、27ですよ、27!


もちろん早ければいいというわけでは必ずしもないとはいえ、今どきさすがにこれはないでしょう。
しかしこれで驚くのはまだ早いのです。この時の相手とのセックスにまったく快感を見いだせなかったにいさんは、あろうことかセックスそのものに絶望し、

「漏れにはセックスは合わないのかもしれない」

と極端な結論を出して、その後14年間、ただの一度もセックスせずに暮らしたというのです。
ということは必然的に、にいさんは

「三十代で一度もセックスしなかった男」

ということになるわけで、初めてその事実を知らされた時はあまりのことに、私もどういう顔をしてよいものかわかりませんでした。
聞けば、風俗などもどうしても行く気になれず、するにしてもどうしても自分が好きになった人とだけしたかったとのことで、
「好きな人はいなかったわけではないが、口説いても振り向いてもらえなかった」
ということであったらしいです。


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あの秋葉原事件のとき、犯人が童貞かつ包茎であることに激しくコンプレックスをもっていた、ということが後々明らかになりましたが、そのときもにいさんは

「25で童貞、んでもって焦って人を殺すってか? アフォか、んじゃ漏れなんてどーなんの」

と鼻でせせら嗤ったものでした。
あの事件はあたかも不安定な雇用形態、ひいては世間の労働事情が問題だったということですっかりキレイにまとめられてしまいましたが、私の目にはやはり彼の性的なコンプレックスの方がより理由としては比重が大きかったのではないかと映りました。第一あの子、正社員として働いていた会社を自らさっさと辞めたりしてましたよね……。


「漏れはたしかに27まで童貞だったが、でも別に焦ったりってことはなかったぞ。
だって漏れの好きな過去の偉人には高齢童貞なんかザラにいるし(といってここで数名の名前を挙げたのだが忘れた)。彼等がいると思えばそんなの、どってことなかったがな。」


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先日お友達ににいさんのことを話した際、「いやもう、各方面におたくな人で……」と説明したところ、
「それは普通に『博学』って言ってあげようよ」
と言われ、おたくに対するそんな美麗表現があることなどすっかり忘れていた自分に気がついたわけです。
やたら本を読んだり知識を貯えたりすることに対し、ついつい「おたく」とか「頭でっかち」とか、マイナスな評価を下す傾向は私の中にもあるかもしれません。
でもあの犯人がそうやってひと昔前の青年のように、若さ特有の寂しさや不安をがむしゃらな読書や勉強で埋めようと努力していたなら、揺れ動く心を守り、支えにできるようなボキャブラリーも自然に得ていたはずなのです。にいさんがそうであったように。


そのにいさんは今、


「中途半端に27とかで童貞を喪失して、漏れは今はげしく後悔している。
むしろ45歳でわやたそに童貞を捧げたということにしたかった。もう過去を書き換えてそういうことにしておいてほしいんだがダメか。」


と言っています。何ていうかこのセリフ、加藤君と、全国の加藤君予備軍に聞かせてやりたいものです。









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