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2003年04月04日(金) ドラゴンフライ


「ドラゴンフライ」室井佑月(むろいゆづき)著。(HN図書館蔵)

小説を読むのは久しぶりだ。銀座のホステスの話。

室井佑月はFツトムより1っこ年上。

同年代の作家の作品を読むのは初めてだ。

初めのうちは読みにくい文章だなぁと思っていたが、

そのうち軽くスルスルと読めるようになった。

時代背景はバブル後の話だとは思うが。さすが日本銀座。

一線を画す。みたいなものがあるんだろうね。

まず一生無いね。銀座のクラブに飲みに行くなんてことは。

それはいいとして、

Fツトムは「ドラゴンフライ」が「とんぼ」の意味だってことが

分からないで読んでいた。それは単に莫迦なだけだけど。

最後の最後になって、蜻蛉、鬼ヤンマという単語が出てきて終わる。

あまり深くは考えなかったが。参考までに最後の部分を書き出しとく(?)

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「名前を呼んで」
 リュウさん、リュウさん、といいながら、
彼はあたしの性器を舐めまわした。
あたしは顎をのけぞらせて、半開きになった窓を見つめていた。
 空調の風に逆らって夜空に浮かぶ、細長いものが視界に映った。
 蜻蛉。鬼ヤンマだ。
 あの複眼が透きとおった翡翠なら、もっと、ずっと綺麗だろう。



2002年04月04日(木) ロープワーク

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