ともまるのCM日記
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2001年10月25日(木) 広告の効果の研究

私は心理学の大学院生なので「研究指導演習」という授業に出ている。
これは,学部3年生が卒論前に自分なりのテーマで半期かけて研究していく授業。学部生にとっては研究指導を受ける授業なわけだが,大学院の後期課程の学生にとっては”研究指導をする”ことの練習の授業になる。

さて,今年関わっている学生のひとりが「広告の効果」の研究というテーマで進めている。その話を聞いていると,広告業界にもいろんな領域,視点,また用語があることがあらためてわかる。広告好きを自認するなら専門的にも少しは勉強したい気もしてくるが…まあ,いいか。
また,広告の心理学的研究というのは意外と学術雑誌レベルでは少ないらしい。広告は非常に個別性があり,効果研究も個別・具体の広告についてのもの以上になりにくいのが理由ではないか,という話になった。心理学的な理論と結びついた形で広告を考えていくのはなかなかムズカシイようである。
同時に,こういう,自分が日常生活レベルで興味のあることをテーマに持ってこられると,研究指導としていうべきことが途端に出てこない。具体的なCMなどは思いつくのだが。これはなかなか悩みの種。

ちなみに,別の学生は「笑いの心理学的効果」を研究したいといっている。…「笑い」も「広告」も,自分も興味津々で,テーマとしてもおもしろいけど,研究指導としてはかなりツライ半年となりそうな予感。


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