ウ タ こ と ば

ウ タ こ と ば

夏 日常と、非日常 

2008年09月22日(月)

淡水色の空と

真っ白な雲の境目に

溶けてしまいたいような七月


白く浮かぶ半月を

見上げる事なく歩く人

横切る電車のリズムに呼吸を合わせ

生きてる確認 明日への妄想


負けない日なんてなくて

ためいきは私の周りを

グルグル囲んで

目に見えるもの全てが

拒絶を示して

ほんとに溶けてしまいたくなるけれど


踏み締めるコンクリートは

立ち止まれない程の熱をもって

ただ前を進めと伝えてくるから


半径三メートルの日常を

手に届く範囲の日常を

いっこいっこ消化して

ただ一歩一歩前に行こう




リモコンひとつで場面が変わる

画面の向こう

ほんとは遠い国

曇りない瞳 痩せた体

胸を痛める偽善に満ちた八月


電源を切れば見えなくなる

あの子たちの頭上にも 浮かんでいるはずの半月

考える事しかできなくて

望んでいなくても 明日も続く命?


満たされることなんてなくて

何か物足りない

そんなのは贅沢 わかっているけれど


照り付ける太陽は

肌を焼くほどの熱をもって

楽な方へ逃げる 私を離さないから


半径三メートルの日常を

手に届く範囲の日常を

いっこいっこ消化して

ただ一歩一歩 前に行こう


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