趣味で吹きガラスを学んでいるが、形あるものを作れるようになった最初はグラスをつくることから始める。 グラスをつくる時最も難しいのが底を残すことだ。ガラス玉を熱して、空気を吹き込んでふくらませるのだが、薄いところは早く冷め(固くなる)、暑いと吹きすぎて、つい底が無くなる。底がないと割れてしまう。 子育てにも通じるものがある。子育ての底づくりは3才までというのが昔からの定説のように思う。日本語で一人前の人間のことを“知情意”のそろった人というが、この“知情意”こそ底にあたるものだ。情(じょう)はなさけとも読むがこころの最も深い部分までを表す言葉である。人間だけが生まれて1年間はあまり動くことができない動物である。お母さんに抱かれ、おっぱいをもらい、命を守られる。納豆の糸のように見えない絆がつむがれ、母への絶対的な信頼感が確立する。これが情というこころの底をつくる。
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