京のいけず日記

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2006年02月13日(月) 京都の中心はどこだ

只今、深夜2時。お茶の間テレビはトリノオリンピック。
コタツの上にはノートパソコンが2台。1台は私。明日の仕事の予習。
もう1台は長女。学校の宿題。さすが高校生。「京都の未来を創造する」という、何とも壮大なテーマの小論文を書けというシロモノらしい。

何を題材にするか、頭を抱えていた娘が、そや景観と呟いて、私に聞いた。
「お母さん、京都の中心ってどこなん?京都タワーとちゃうやんな?」

へ? 京都の…中心…???

えっと。昔は天皇さんがおったから、御所が中心でしょ。
碁盤の目になっていて、北へ行くのが「上がる」で、南へ行くのが「下がる」

京都市内の中心って…。地図だけ見たら、四条通り、大丸あたりかしら??
え? …そういう意味ちゃうて? ほな、どういう意味やねん。 


京都の中心 俺の中心

らくがき絵

え〜 もちろん見たわけじゃありません すみません
ペンタブの先がなくなってしまいましたー。マウスはやっぱ描きにくいなぁ。


産業の中心? 行政の中心? 文化の中心? 精神の…?
んーーー。何やら「中心」いうても色々あるしなぁ。

「お母さんって。何年生まれやったっけ?」

…え? ボソボソボソ。

「へえぇ! ほな。 京都タワーが建つ前に生まれたんや!!」

…そない驚かんでも。
(京都タワーは1964年(昭和39年)生まれです)

ちっとも高層ビルらしくなくて、展望台も、下のお店も、垢抜けなくて、京都の玄関口に立つのに、商売なんかどうでもかまへんねん、って感じで。
(いや、やっている人はもちろん一生懸命だと思います)

でも、よそから帰ってきた時、あるいは街中で、あのぬーぼーとした白いローソク形を見ると、何故かほっとする。あってもええやんか。ってそんな感じ。


時代の遺物、京都タワー。
未来都市を思わせる斬新な京都駅ビル。
そして未来への大切な遺産、東寺の五重塔。三者三様の京の玄関口。

新旧混沌、重くて軽くて、何でもありのごちゃ混ぜ京都。
未来の京都、その中心には何があるんだろう…。ふと思った。


Sako