京のいけず日記

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2005年04月29日(金) 天の邪鬼な美しさの違いについて

邪鬼


今頃、映画「陰陽師」の感想をば…。どうも私は天の邪鬼で、みんなが去った頃に興味が沸くみたいです。
← 私の中の住人 天の邪鬼男さん


今日はビデオ屋さんで借りてきた
「陰陽師�機Ν供廚鮓�ました。

ついでにというか、NHKの稲垣吾郎版の陰陽師も借りちゃった。



何だって今頃かというと…。

夢枕獏さんの陰陽師シリーズ(文庫版)を再読していて、
頭の中の貧困なイメージを、少しでも絵にしたいと思ったわけです。

例えば酒器のかわらけ一つ、どんな形だったとか…。
晴明と博雅が牛車に乗れば窮屈じゃないのかなぁ…とか、アホなことを。

で。私の場合、お気に入りの小説を、マンガなり、映画で後から見ると、
たいていの場合は、ちょっとがっかりしてしまいます。

どんなに好きな絵描きさんでも、素敵な俳優さんでも、
活字が作る、自由な無限の世界にはかなわないですもん。


で。ま。ビデオを見ていたわけです。
�気諒�は映画館でも見たかな。

見た瞬間、冒頭から、ちょっと後悔…。
セットとか、CGとか、何となくチャチで、まがまがしくて…。
やっぱ、小説がいいわ。なんて思った。

源博雅は役柄なのか、大根ぽいし…。
(あとで不思議とマッチングしてくるんですが…。伊藤英明さん)

アゲハチョウの式神、蜜虫も可愛いけれど、ぎこちなくて浮いてる感じ。
(それが狙いかな?)

いや、それより、何より、肝心の安倍晴明役、野村萬斎さん。
え?この人が晴明…。ううーん、本のイメージとちゃうぞ。

などと。思って、見ていたわけです。
どちらかといえば、真田広之の圧巻の悪役ぶりに惚れ惚れしていました。

ところが。ところが。
どのあたりからでしょうか…。

地味で、こじんまりとした顔なのに。体が大きいというわけでもないのに。
抑揚のある声も、えらいおっさん声に聞こえるときもあるのに。

なぜか、この安倍晴明が色ぽい。美しい。
気がつくと吸い込まれるように見ていました。

小説の中の晴明。人懐っこさと、俗ぽさと、老成と、淋しさと…。
それに目つきが狐に似てるかな。(すみません)
夢枕獏さんが、ぜひに萬斎さんにと思ったのにも納得しました。

それにしても不思議だなぁ。
つくづく、じっと顔を見ても、美しいというわけじゃない。
特殊なメイクをしているわけでもない。

同じ顔なのに、まったく違う。化ける。

陰陽師�兇良颪い離掘璽鵑覆鵑�、トランス入ってる感じで恐いぐらい。
すさまじいほどの色気と妖気。流し目なんかイっちゃてる感じです、はい。

指の動きの一つ一つ、立ち振る舞いも、さすがにきれい。
声もメリハリがある。

狂言、能舞台か…。ちょっと見てみたいな、と思いました。
また全然違うんでしょうね。舞台の野村萬斎さん。

ちなみに狂言といえば、学生の頃に能楽堂で附子を見たぐらい。
「附子じゃ、附子じゃ」という、あれです。あとの演目は眠かったような…(^_^.)


根が天の邪鬼なもんで、何かと話題性のある映画はあんまりだったんですが、
いやぁ、素直に見るもんですね。萬斎さん、きれいでした。

稲垣吾郎さんの陰陽師は、まだビデオ一巻しか見ていませんが、
色気と、年齢的な幅で、萬斎さんには届かずって感じかなぁ。

そうそう。笑の大学(三谷幸喜原作・役所広司、稲垣吾郎共演)
映画見そびれたんで、ビデオ見なきゃ。これは面白そうですね!!


Sako