井口健二のOn the Production
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2026年05月24日(日) 免許返納!?

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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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『免許返納!?』
2011年に逝去され、2012年2月に遺作の『僕達急行・A列車
で行こう』を紹介した森田芳光監督が、1992年『未来の想い
出』と1996年『(ハル)』の間で脚本のみ担当した舘ひろし
主演『免許がない!』の完結篇?
主人公は前作ですったもんだの末に運転免許を取得した人気
スターの南条弘。彼はデビュー作の画期的なバイクアクショ
ンで人気を博し、その後も様々なアクション映画に出演して
正にスター街道まっしぐらだったが…。
そんな彼も古希を迎え、最近では老人役で映画賞を総なめに
するなどの演技派となっていた。そして古希の祝いの祝賀会
では紫のちゃんちゃんこを着せられた横で、所属プロの社長
がこれからは老人役で行くと宣言する始末。
しかしその席では、デビュー作でバディ役だった同年輩の盟
友から「もうアクションはできないのか」と毒づかれ、その
盟友にはハリウッドからバイクアクション映画でラスボス役
のオファーが来ていた。
ところがその盟友がバイク事故で瀕死の重傷となり、その見
舞いに訪れた主人公は囲み取材の発言から免許返納を宣言し
たとしてSNSが大バズリ。その流れで政府キャンペーンの
キャラクターへの起用も進められる。
とは言うものの主人公は、若い女性マネージャーを助手席に
真っ赤なフェラーリを乗りこなし、今もアクションスター気
分のままだった。そんな彼に若い頃に成し得なかったある使
命と、盟友と交わした約束が去来する。
その約束を果たすため彼は思い出の地へと赴く。そこには尽
きせぬ思いと様々な出来事が待ち構えていた。

出演は舘ひろしと元乃木坂46で2024年2月紹介『帰ってきた
あぶない刑事』で舘と共演した西野七瀬。さらに2025年6月
紹介『この夏の星を見る』などの黒川想矢。他に南野陽子、
八嶋智人、MEGUMI。
また真矢ミキ、大地真央、吉田鋼太郎、宇崎竜童。そして中
山忍、内藤剛志、西岡徳馬、ベンガル、斉藤暁、河井青菜、
子役の泉谷星奈らが脇を固めている。
脚本は2013年『永遠の0』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞
受賞の林民夫。監督は2024年1月紹介『身代わり忠臣蔵』な
どの河合勇人。音楽も『身代わり忠臣蔵』などの海田庄吾。
さらに主題歌をTHE ALFEE が担当している。
題名からも社会問題化している状況をテーマにした作品と言
えるが、物語自体はもっと別なところに焦点が置かれた作品
ではある。それは人情など人の繋がりを主眼としたものであ
り、映画の本質と言えるものかもしれない。
それは特に映画中盤のスナックのシーンで語られる映画への
想いが、自分自身の映画への想いを代弁してくれているよう
で、そこでのカラオケの歌唱と共に涙を禁じ得なくなってし
まったものだ。これは嬉しかった。
その一方で本作では映画製作における最先端の技術も紹介さ
れており、それは映画の現在を観せてくれる作品にもなって
いる。この技術は実は別の機会に実物を見せて貰ったことが
あるが、その見事な活用にも感心した。
それと映画の巻頭で、東映の波頭に続けて日活のロゴマーク
が登場したのも嬉しかった。これこそが自分の好きだった日
本映画の世界だったのだ。

公開は6月19日より全国ロードショウとなる。
なおこの紹介文は、配給会社東映の招待で試写を観て投稿す
るものです。


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井口健二