| 2026年05月10日(日) |
原爆資料館・語り継ぐものたち |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※ ※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※ ※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※ ※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※ ※スマートフォンの場合は、画面をしばらく押していると※ ※「全て選択」の表示が出ますので、選択してください。※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『原爆資料館・語り継ぐものたち』 1955年の開館以来、累計8000万人の来館者を数えたとされる 広島平和記念資料館の意義を伝えるドキュメンタリー。 通称原爆資料館の基になったのは広島文理科大学で鉱石学を 研究していた長岡省吾氏が収集した爆心地の瓦礫。実は本人 は原爆投下時は山口県にいたが2日後には現地に入り、ただ ならぬ事態を把握して収集と調査を開始している。 それは調査中にふと腰かけた路肩で花崗岩の表面が熔けてい たという驚愕の事実に始まったそうで、そこから大八車を曳 いて瓦などの瓦礫を集め続け、1949年5月に広島中央公民館 に「原爆参考資料陳列室」を開設している。 そして1955年8月24日に広島平和記念資料館が開館。その本 館は丹下健三氏の設計で、2006年には戦後建築としては初の 重要文化財に指定されたもの。その初代館長には長岡省吾氏 が任命された。 そこから3回の大幅リニューアル工事を経て現在に至る原爆 資料館の歴史が14代を数える歴代館長、特には7代目館長で 初めての被爆者館長となった高橋昭博氏の行動などと共に綴 られて行く。 制作は広島ホームテレビ。監督は広島ホームテレビ報道部所 属の斉藤俊幸と、同報道部長で2024年3月紹介『#つぶやき 市長と議会のオキテ』のプロデューサーも務めた立川直樹。 なお立川はプロデューサーも兼ねている。 また音楽を2023年6月紹介『ほつれる』などの石橋英子が担 当している。 作品は2005年に報道記者となった立川の20年に亙る取材と、 21年入社で自社に保存されていた 100時間以上のアーカイブ 映像を全て見返したという斉藤の賜物というべきもので、そ こには歴史的な証言も数多く描かれている。 中でも2003年の訪日の際に来館したフェデル・カストロや、 高橋昭博氏が退任後も送り続けた手紙に呼応したオバマ大統 領の来館のシーン(高橋氏は他界した後だったが)は、正に語 り継ぐことの重要さを描いているものだ。 その一方で、2023年5月のG7サミットが広島で開催された 際の広島平和記念資料館で日本政府が行った所業は腹立たし さを通り越して呆然とさせられる思いだった。その流れが今 の改憲問題にも関っているのだろう。 僕自身は2017年のリニューアル工事以前に訪問したことがあ るが、何というか筆舌に尽くしがたい衝撃は感じたものだ。 そんな思いを語り継ぐ見事な作品と言えそうだ。 公開は7月18日より東京はポレポレ東中野で、また7月24日 からは広島・八丁座他にて全国順次ロードショウとなる。 なおこの紹介文は、配給会社きろくびとの招待で試写を観て 投稿するものです。 * * なお試写会は4月27日にもう1作品観て原稿も書き上げて おりますが、情報解禁前のため後日の掲載とさせていただき ます。
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