井口健二のOn the Production
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2015年09月20日(日) サバイバー

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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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『サバイバー』“Survivor”
『バイオハザード』シリーズのミラ・ジョヴォヴィッチと、
『007』シリーズのピアース・ブロスナンが対決する国際
テロを背景としたアクション作品。
ミラが演じるのはロンドンの米国大使館に赴任したエリート
外交官。彼女の任務は申請された入国査証を審査してテロリ
ストの米国への侵入を阻止するというものだ。そして早速、
1人の医療関係者の申請に疑問を持つ。
そこで彼女はその医療関係者の背後関係を調査し始めるが、
その調査行為は英国への主権侵害として厳重に注意されてし
まう。それでも直属の上司の信頼を得て密かに調査を続行す
る彼女だったが…。
彼女の向かおうとした店で爆弾テロが起き、生存者プロトコ
ルに従って行動した彼女に爆弾テロの実行犯の濡れ衣が着せ
られる。それは“時計屋”と呼ばれる国際テロの陰の主謀者
が仕組んだ罠だった。
こうして米英両国から追われる身となった彼女は、それでも
国際テロを阻止しようとするのだが。彼女の後任によって査
証を発行されたテロリストは続々と米国に結集し、100万人
をターゲットにした大規模テロの刻限が迫る。

共演は、いずれも2013年4月紹介『エンド・オブ・ホワイト
ハウス』に出演のアンジェラ・バセット、ディラン・マクダ
ーモットとロバート・フォースター。それに2012年12月紹介
『クラウド・アトラス』などのジェイムズ・ダーシー。
監督は2012年9月紹介『推理作家ポー最後の5日間』などの
ジェームズ・マクティーグ、製作はマーティン・スコセッシ
の盟友で、12個のオスカーに輝くアーウィン・ウィンクラー
が担当している。
脚本はミステリー作家から転身のフィリップ・シェルビー。
来年公開予定の次回作にはジェイスン・ステイサム、ジェシ
カ・アルヴァ、トミー・リー・ジョーンズ、ミシェル・ヨー
が共演しているそうだ。
ミラの役柄が一介の女性外交官のはずなのに、後半では尋常
でないアクションを繰り広げるというのは、実はCIAとか
の設定があるのかな? その辺はいろいろ想像を広げる余地
がありそうだ。
それはともかく本作では、国際テロリストが仕掛けるテロの
仕組みがユニークで、もちろん実現はかなり困難な荒唐無稽
なものだが、これなら厳重な米国本土の防備も掻い潜れるの
かな? その辺は面白いと言える作品であった。

公開は10月17日から、東京は新宿バルト9ほか、全国ロード
ショウが予定されている。


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井口健二