| 2015年05月17日(日) |
戦慄怪奇ファイル 超コワすぎ! |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※ ※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※ ※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※ ※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『戦慄怪奇ファイル 超コワすぎ! FILE01恐怖降臨!コックリさん』 『戦慄怪奇ファイル 超コワすぎ! FILE02暗黒奇譚!蛇女の怪』 今年3月紹介『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 最終章』の続 き。実は前作の最後で本作の告知はされていたのだが、紹介 時は情報解禁前でここに書くことはできなかった。 その内容は、前作と同様「投稿された怪奇現象を検証する」 という設定のPOV風フェイクドキュメンタリーだが、前作 の展開がかなりドラマティックだったのに対して、本作では 本来の様式に戻っている。その点では原点回帰というのか、 正しくリブートという感じのものだ。 そこでFILE01の「投稿」ヴィデオは、3年前のコックリさん で願いを叶えてもらった女子高生が卒業した中学校の教室で お礼のコックリさんを行うというもの。ところが3年前には 一緒だった仲間の1人が欠席し、それがとんでもない事態を 引き起こす。 そのため彼女らは『戦慄怪奇ファイル』の力を借りて事態の 修復を図ろうとするのだが…。 出演者では、ディレクター役の大迫茂生、アシスタント役の 久保山智夏、それにカメラマン役の白石晃士は前作と同じ。 そこに本作では、内田春菊の娘で2011年『忍たま乱太郎』な どの紅甘、舞台中心で活動している寺内絵美子、2013年『集 まった人たち』などの松竹史桜。さらに2014年『Z ゼット 果てなき希望』などの久住翠希らが脇を固めている。 「コックリさん」自体は所謂その手のネタだが、本作ではそ の由来などがかなり丁寧に解説されると共に、さらに物語の 後半では別の展開も控えていて、「その手のネタ」だけでは ない面白い作品になっていた。 そしてFILE02の「投稿」ヴィデオは、田舎町に暮らすフリー ターの男性が送ってきた物。それは同じ町に住む女性を写し たもので、彼は彼女が家族に虐待されていると疑っていた。 そこで確証を得るために彼女の家に忍び込んだ男性は現実で はありえない光景を記録してしまう。 そのため彼は『戦慄怪奇ファイル』に助けを求め、撮影隊は 彼女の家を監視することになるが…。この作品も後半に意外 な展開が待ち受けていた。 出演はレギュラーの3人に加えて、2012年月紹介『サイタマ ノラッパー』などの水澤紳吾、子役出身の桑名里瑛、2011年 9月紹介『UNDERWATER LOVE-女の河童-』などの正木佐和。 他に高麗道子らが脇を固めている。 白石晃士は本作でも監督、脚本、撮影、VFX、出演と八面 六臂の活躍だが、前作で感じられたSFへの志向が本作でも しっかりと示されていた。 それはテーマにされている題材はコックリさんや蛇女など、 真っ当なSFからは外れたものだが、そこに付け加えられる ものが、それもその手のネタではあるのだけれど、その組み 合わせ方が何かこちらの琴線に触れてくるのだ。 僕自身、これをSFと言い切る気はないが、何か引っ掛りが ある感じで、将来的にこの監督がSFに参入してくることは 大いに期待したものだ。 公開はFILE01が6月6日より、FILE02は7月11日から、東京 は渋谷アップリンクでの上映が予定されている。
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