| 2013年06月10日(月) |
悪魔のいけにえ、ウォーム・ボディーズ、ダークスカイズ、ハートの問題、タイム スクープ ハンター、樹海のふたり、歌藝、ジンジャーの朝 |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※ ※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※ ※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※ ※方は左クリックドラッグで反転してください。 ※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『3D(飛びだす)悪魔のいけにえ』“Texas Chainsaw 3D” 1974年トビー・フーパー監督によって発表され、オリジナル は、マスターフィルムがニューヨーク近代美術館(MoMA)に 永久保存されている伝説的ホラー作品の後日譚。 物語は、オリジナルでの惨劇により、その犯人を含む一族の 住居が焼き討ちされる描写から始まる。その一件により一族 は滅亡したとされるが、実はその現場から生まれたばかりの 赤子が連れ去られていた。 そして時代は現代。精肉店で働く若い女性の許に1通の手紙 が届けられる。それはテキサスに住む老人が亡くなり、唯一 の繋累である彼女に邸宅が遺贈されたというのだが、その時 まで彼女は自らの出自を知らなかった。 こうして彼女は友人たちと共にその邸宅を訪ねるが、それは 思いの外に大きな屋敷で、しかもその地下には謎めいた開か ずの扉が設けられていた。その後の展開は、まあよくあるパ ターンでまた惨劇が繰り返されることになるのだが…。 この種のホラーに有り勝ちな、何でそんなことするの…とい う部分もあるが、主人公自身について言えば情報の欠如によ る誤解などもあって、その辺はオリジナルに対するリスペク トというか、愛情も感じられる作品だ。 そして本作では、その展開が題名の通り「3D(飛びだす)」 映像で描かれたもので、これが最近のハリウッド3Dの奥行 き感ではなく、正に飛び出してくるのには、久々に3Dを堪 能できたとも感じられた。 主演は、2006年9月紹介『イカとクジラ』や、2010年『パー シー・ジャクソン』とその続編でもヒロインを務めるアレク サンドラ・ダダリオ。 他に、テレビ『コールド・ケース』などのタニア・レイモン ド、グラミー賞に2度ノミネートされたというR&Bシンガ ーのトレイ・ソングス、2002年7月紹介『ジョンQ』に出て いたというケラム・マレッキ=サンチェス。 また、マリリン・バーンズ、ガンナー・ハンセン、ジョン・ デュガン、ビル・モーズリィらオリジナルやその続編に出演 した俳優がゲスト出演して彩りを添えている。特にオリジナ ルでは特殊メイクでグランパ役を演じたデュガンは、今回は 素顔で同じ役を演じているそうだ。 監督は、2010年『テイカーズ』という作品で評価されたとい うジョン・ラッセンホップ。脚本は、監督でもあるアダム・ マーカスと、女優としても活躍するデブラ・サリヴァンが手 掛けている。
『ウォーム・ボディーズ』“Warm Bodies” 『トワイライト』シリーズの原作者ステファニー・メイヤー が絶賛したというアイザック・マリオン原作の映画化。 背景は、人類にゾンビ化現象が起き、生き残りの人間は外界 から隔離された砦に暮らし世界が滅亡に瀕している近未来。 主人公であり物語の語り手は、自分の名前は頭文字のRしか 思い出せないゾンビ化した青年。 ところがある日、仲間と食料の人間を求めて砦の方にやって きた主人公は、医薬品の調達で砦を出てきた人間の一団に遭 遇する。そしてその脳みそを食べた主人公にはその男性の記 憶が蘇り、思わず1人の女性を保護してしまう。 こうしてその女性をゾンビの居住区に連れ帰った主人公だっ たが…。この女性の名前がジュリーで、主人公とはRとJの 関係。こうしてシェイクスピアの悲恋物語になぞらえたドラ マが展開されて行く。 さらにそこにはゾンビより危険とされるガイコツの集団も存 在もあった。 出演は、今年3月紹介『ジャックと天空の巨人』などのニコ ラス・ホルト、2011年6月紹介『アイ・アム・ナンバー4』 などのテリーサ・パーマー。 他に、2008年6月紹介『俺たちダンクシューター』など のロブ・コードリー、2011年10月紹介『フライトナイト−恐 怖の夜−』などのデイヴ・フランコ、同じく10月紹介『ラブ ・アゲイン』などのアナリー・ティプトン、そしてジョン・ マルコヴィッチらが脇を固めている。 脚本と監督は、2011年9月紹介『50/50 フィフティー・フィ フティー』などのジョナサン・レヴィン。因にレヴィンは、 監督を目指して米国映画協会に在学中に起用されたデビュー 作が『血まみれ金髪女子高生』というホラー作品だったそう だ。 また特殊メイクアップ効果を、“Barney's Version”という 作品で2011年の米アカデミー賞にノミネートされたエイドリ アン・モロが担当している。 ゾンビはロメロ風のふらふら歩くタイプだが、それが必死に 走る様はそれなりにうまい展開になっていた。『ロミオとジ ュリエット』へのオマージュでは、バルコニーのシーンなど が巧みに再現されて行くが、最後までRをロミオとしないと ころも、見識という感じかな。おかげで結構ハラハラの気分 も持続された。 人間が避難した砦を囲む壮大な壁や、走り回るガイコツ軍団 などのCGI-VFXもなかなかうまく作られている作品だった。
『ダークスカイズ』“Dark Skies” 『パラノーマル・アクティビティ』シリーズの製作者ジェイ スン・ブラムが、2010年4月紹介『レギオン』と2011年7月 紹介『プリースト』のスコット・スチュワート監督と組んだ 最新作。 舞台は郊外の住宅地。登場するのは2人の息子とそこに暮ら す夫妻。一家の暮らしは平穏だが夫は失業中で、節約のため 防犯アラームは切られている。ところがある夜、しっかり施 錠された室内が荒らされる。 その後も室内に異様なオブジェが形成されたりもするが、警 察は子供を疑うばかり。そして防犯アラームを再開すると、 今度はそのアラームが誤動作を起こす。それは8箇所のセン サーが一斉に何かを感知したというのだ。 そんな異様な事件が繰り返され、夫は室内に監視カメラを設 置し、昼夜の監視を開始するが… 監督が創作の基にしたのは、娘殺しの容疑者にされた両親が 最終的に無罪となった実話の事件だそうで、不確かな証拠の みで容疑者とされ、社会から悪人扱いされた人の姿を描くこ とを考えたのだそうだ。 そこに本作では、さらに想定外の超常的なものが介在してい たら…という発想で、これこそは不確かな証拠の典型と言え るもの。そんなこの種の作品を好きな観客の微妙な心理を突 いた作品とも言えそうだ。 その一方で監視カメラの設置などは、製作者の過去の作品を 知っているとニヤリとするところだった。ただそれで監督の 意図が明確化されているかというと、それは多少悩むところ ではあったが。 出演は、妻役に2010年4月紹介『小さな命が呼ぶとき』など のケリー・ラッセル、夫役に同1月紹介『お家をさがそう』 などのジョッシュ・ハミルトン、2人の息子役に2011年10月 紹介『リアル・スティール』のダコタ・ゴヨと、テレビの公 開オーディション番組で人気を得て今年3作品に出演という ケイダン・ロケット。 監督は家族にリアリティを持たせることを念頭にこの配役を 選んだそうだ。他にライミ監督版『スパイダーマン』3部作 でスパイダーマン嫌いの新聞発行者役を演じていたJ・K・ シモンズらが脇を固めている。 超常現象の介在を悪と決め付けている辺で、ちょっと気にな るところはあったが、プロダクションノートに掲載された上 記の創作の意図を読むと監督の視線はその方向にはなかった ようで、それは仕方がないというところだろう。
『ハートの問題』“Questione di cuore” 2001年から開催されているイタリア映画祭で上映された作品 の中から3作品が選択されて特集公開される「VIVA!ITALY」 の内の1本。 登場するのは、共に心筋梗塞で緊急入院・手術を受けた2人 の男性。2人は集中治療室の隣り合うベッドで入院中に徐々 に親しくなる。 その1人は脚本家で、洞察力が鋭く知識も豊富だが、人付き 合いが下手で今も独身。もう1人は貧しい環境から叩き上げ た若き工場経営者で賑やかな家族が見舞いに来る。 そんな対称的な2人だったが、退院後に再会してお互いの存 在が重要であることに気づく。そして脚本家は経営者の家族 とも親しくなり、旅行にも同行するようになるが… 物語は多くのイタリアンコメディのように、騒々しくてドタ バタしているが、その根幹は正しく「ハートの問題」であっ て、結末には思わず居住まいを正すような人情味に溢れた感 動が待ち受けていた。 主演は、ウディ・アレンの2012年作品『ローマでアモーレ』 に出演のアントニオ・アルバネーゼと、2003年2月紹介『ピ ノッキオ』などのキム・ロッシ・スチュワート。2人の掛け 合い漫才のような会話も絶妙の作品だ。 監督は、1993年『かぼちゃ大王』などのフランチェスカ・ア ルキブージ。なお監督は、映画の演出には2人の主演俳優の 提案なども取り入れ、その完成には彼らの力が大きかったと 語っているようだ。本作は2009年の作品。 この他に「VIVA!ITALY」では、2007年1月紹介『幸せのちか ら』以降はアメリカで活躍しているガブリエレ・ムッチーノ 監督が2001年に発表した『最後のキス』と、2001年『ぼくの 瞳の光』などのジュゼッペ・ピッチョーニ監督が1999年に発 表した『もうひとつの世界』という作品が上映される。 今回は試写スケジュールの都合で1作品しか観られず詳しい 紹介はできないものだが、いずれも本国では多数の賞に輝い ている秀作のようだ。 イタリア映画の特にコメディには、ハリウッドやフランス映 画とも違う独特の味わいを感じるが、その泣き笑いの感覚は 何となく日本のコメディに通じているようにも思える。従っ て本作は日本の観客には受け入れ易いと思うのだが。 それが今なかなか理解されないというのは、それを感じる日 本の笑いの文化が変質してしまっているのかな。僕はこの作 品で充分に泣き笑いさせて貰えたが、これを純粋に理解でき ない人が増えているというのは気になるところだ。
『タイム スクープ ハンター−安土城 最後の1日−』 NHKで今年第5シーズンが放送されているSFシリーズの 映画版。 物語は、タイムマシンが開発された未来から歴史上の出来事 を記録する為に派遣されるジャーナリストが主人公。彼の担 当は史書には残らない庶民の姿を記録することであり、今回 の取材対象は、本能寺の変の後の京都御所で禁裏に避難した 民衆を救護した織田武士の姿だった。 ところがその武士に、本能寺を逃れてきた博多の豪商を警護 して送り返す任務が与えられる。こうして止む終えずその旅 に同行することになった主人公は、織田の居城だった安土城 の焼失という大事件に遭遇することになる。そしてそこには 歴史の陰に隠れた人々の姿があった。 僕が子供の頃にはNHKラジオで、毎年正月に放送される報 道局製作による架空実況中継の特別番組があって、定かには 覚えていないが、確かマラソン競技起源となったマラトンの 戦いの架空実況などを聞いた記憶がある。それは年イチのお 楽しみでもあったものだ。 そんな記憶もあっての親しみも感じる本作のテレビシリーズ は、多分第2シーズン以降は全話を視聴している。従ってシ リーズの構成なども知った上で観ている僕としては、レギュ ラー陣の動きも理解できるし、少しアバウトな作り方なども 納得で楽しめる作品だった。 ただそれが、普段のシリーズを知らない観客にどう映るかは 多少不安にはなるが、テレビ放送より豪華なオープニングや ゲスト俳優陣には思わずニヤリとした。特に、シリーズでは モニター上にしか登場しない本部の情景が、いろいろ紹介さ れるのもファンとしては面白かった。 出演は、要潤、杏のレギュラーに加えて、カンニング竹山、 宇津井健、夏帆らが本部要員。また時任三郎、上島竜兵、嶋 田久作、小島聖らが歴史上の人物として登場する。 脚本と監督は、シリーズを企画から立ち上げ、全作の脚本演 出を手掛ける中尾浩之。1998年のMTVコンテストでグランプ リを獲得、2000年のカンヌ広告祭で、世界の新人監督8人の 中の1人に選ばれた俊英。映画は初作品になる。 因に、シリーズは2008年の新番組コンペに応募され、そこか らシリーズ化、そして映画化に漕ぎ着けたものだ。 なお撮影は、現存する安土城址でも行われており、そこに往 時の姿がCGIで合成されている。そして歴史の謎とされる城 が炎上する姿も再現された。またエンディングロールに添え られた映像も楽しめた。
『樹海のふたり』 ドキュメンタリー作家として数多くの受賞に輝く山口秀矢監 督が、お笑いコンビ・インパルスの板倉俊之と堤下敦を主演 に迎えて描いた実話に基づくドラマ作品。本作は今年のゆう ばり国際ファンタスティック映画祭に正式出品された。 物語の舞台は富士山麓の樹海。主人公は制作会社に所属する 2人のフリーディレクター。彼らは会社から出された企画へ の不満から、自ら立てた企画を持って樹海の中央にあるバス 停のそばに止めた車で張り込みをしている。 その企画とは、樹海に自殺のためにやってくる人物を捉え、 その心境などをインタヴューすると共に、自殺を思い止まる ように説得して、その模様を映像に収めるというものだ。そ して何日も張り込みを続けた2人はついに1人の男性の取材 に成功するが… 物語の発想は、10年ほど前に樹海をテーマにした民放のドキ ュメンタリーを制作した際に、2人のフリーディレクターを 紹介され、正にその彼らが自殺志願者を説得する番組を制作 していたのだそうだ。 その話を聞いた監督は、最初はあまり良い印象を持たなかっ たようだが、彼らと共に仕事をする内に、彼らの内に秘めた 葛藤を知り、そのピュアな気持ちに感動してこの物語を映画 にしたいと考えたという。 以来10年の歳月を掛け練り上げた作品とのことだ。 インパルス以外の出演者は、遠藤久美子、きたろう、烏丸せ つこ。特に烏丸は、以前に山口が演出したドラマに出演した 事が有り、偶然再会した時に企画段階の話しを聞かされて、 ぜひ制作するようにと励ましたという。 映画初主演となるインパルスの演技は、当然ながら特にうま いというものではないが、そのちょっと不自然さもある感じ がかえって本作のイメージには合っている感じで、樹海の風 景とも合わさって超常的というほどではないが不思議な雰囲 気を醸し出している。 それはゆうばり国際ファンタスティック映画祭で正式上映さ れるに相応しいものにもなっていた。 以前にも何度か書いていると思うが、僕は自殺を描いた作品 を肯定しない。一方で富士の樹海は、管轄する行政が自殺が テーマの作品の撮影を許可しないのだそうで、本作も自殺自 体がテーマではなくその防止を描いているものだ。 それはいろいろ微妙なところもありはするが、本作は映画祭 に正式招待というファンタスティックな雰囲気も含めて評価 できる作品になっていた。
『歌藝〜終り無きわが歌の道』 今年が没後12年、十三回忌を迎えた三波春夫の往年のリサイ タル映像を上映する「特別シネマ公演」。 実は僕自身が15年ほど以前に中野区江古田の元三波邸跡地に 建てられた集合住宅に居住していて、当時は同じ建物の一角 に暮らしていた三波氏の姿も何度か見掛けたことがある。そ んな訳で多少親しみもあって観た作品だった。 内容は2部構成で、前半では1976年(昭和51年)に荒川区民 会館で行われた「歌謡生活20周年記念リサイタル」が紹介さ れる。 ここでは、デビュー曲の「チャンチキおけさ」から「世界の 国からこんにちは」までのヒット曲のオンパレードで、中で も長編歌謡浪曲と銘打たれた代表作「俵星玄蕃」を完全版で 聞けるのは、かなり堪能したと思えたものだ。 因にこのリサイタルでは、この年の文化庁芸術祭優秀賞を受 賞しているが、その映像は残っていないとされていたもの。 しかし当時行われた中継の録画が放送局で発見され、今回は それをHDリマスターしたものが上映される。 またこの前半では、三波氏のトレードマークとも言える「お 客様は神様です」の名台詞も聞かれるが、ここでは前置きと して「歌う前には心を静かにして、神様の前に出るような気 持ちで歌っています。ですから…」との説明があり、その言 葉の真意が初めて判ったものだ。 そして後半には、1994年(平成6年)の「芸能生活55周年記 念歌舞伎座リサイタル」の模様が収められている。 ここでは前半で聞けなかった「東京五輪音頭」が登場する他 には、「俵星玄蕃」を別として前半に重複しない曲が選ばれ ているが、中ではこの年発表で日本レコード大賞企画賞を受 賞した「平家物語」が全曲聞けるのも貴重なものだ。 またその前には、「平家物語」に関連するインタヴューが挿 入されて、そこでは舞台と違った三波氏の顔も見られる。実 はそのインタヴューが江古田の建物の中で行われているよう で、夜間で見辛いが背景の窓の外には他の建物も見えて、そ れも僕には懐かしかった。 三波氏は、国民歌手と呼ばれる存在だったが、「忠臣蔵」や 「平家物語」のような作品は、まさに日本文化の根源とも言 えるもので、それをその後の歌手が誰も引き継いでいないの は、不思議なところだ。 公開は6月22日に東京は新宿バルト9、日比谷みゆき座他で 開始され、その後は全国順次公開される予定になっている。 オリジナルがNTSCで、走査線の粗さやクロスカラーなど も生じるが、それも歴史を感じさせた。
『ジンジャーの朝』“Ginger & Rosa” 2005年7月紹介『愛をつづる詩』などのサリー・ポッター監 督の最新作。 背景は1960年代のロンドン。1945年の同じ日に生まれて以来 一緒に育ってきたジンジャーとローザという2人の少女の青 春が描かれる。 ビートルズもヌーヴェルヴァーグも誕生していないその頃の 若者にとって、最大の関心事は冷戦さなかの世界情勢。ソ連 が核ミサイルを開発し、キューバ危機が起き、街中では反核 デモが行われている。 そんな社会に影響される2人もまた、ファッションや煙草や 飲酒といった大人の世界に関心を寄せて行くが、どちらかと いうと行動派のローザに対して、慎重派のジンジャーには躊 躇うことも多かった。 そんな中で父のいないローザは、思想家でもあるジンジャー の父親に惹かれ、その思いは恋愛へと膨らんで行く。そして 2人の関係が明らかになったとき、2人の違いは決定的なも のになってしまう。 主人公の2にを演じるのは、2011年6月紹介『スーパー8』 などのエル・ファニングと、2010年4月紹介『ブライト・ス ター』などのジェーン・カンピオン監督の娘のアリス・イン グラード。アリスは本作は本格デビュー作となる。 他に、2009年7月紹介『ココ・アヴァン・シャネル』などの アレッサンドロ・ニヴォラ、2010年12月紹介『かぞくはじめ ました』のクリスティーナ・ヘンドリックス、2011年2月紹 介『キッズ・オールライト』のアネット・ベニング。 さらに『ハリー・ポッター』シリーズのティモシー・スポー ル、今年3月紹介『ライジング・ドラゴン』などのオリヴァ ー・プラット、2007年9月紹介『レンブラントの夜警』に出 ていたというジョディ・メイらが脇を固めている。 ポッター監督は1949年生まれ。実は僕も同い年だが、そんな 監督の目に映る少女たちは、ある種の憧れだったのかな。単 なるノスタルジーでもない、特には何とも言えない感覚が映 画の各シーンには感じられた。 そしてそれは、今の若者たちでは描くことができないものの ようにも感じられた。
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