| 2012年10月21日(日) |
もうひとりのシェイクスピア、マリーゴールド・ホテル、009、フリーランサー、みせものやさん、阿賀に生きる、96時間リベンジ、PA4 |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※ ※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※ ※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※ ※方は左クリックドラッグで反転してください。 ※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『もうひとりのシェイクスピア』“Anonymous” 2009年11月紹介『2012』などのローランド・エメリッヒ監督 が、イギリスの文豪シェークスピアの謎に挑んだ歴史作品。 時は16世紀。エリザベス一世統治下のロンドンでは、演劇が 新たな時代を開こうとしていた。しかし政治風刺なども盛り 込まれた演劇には、眉を顰めるものもいた。その筆頭は時の 宰相セシル卿とその息子のロバート。 そんな芝居をオックスフォード伯エドワードは友人に誘われ 観に来ていた。ところがそこに兵士が乱入し、芝居は中止、 作者や役者、観客までもが取り押さえられてしまう。しかし その様子に演劇の持つ力を知ったエドワードは… 元々エドワードには、幼い頃から劇作の才能があり、それは まだ若き日のエリザベスの前でも演じられていたもの。そし てエドワードは、劇作家のジョンソンを釈放して屋敷に呼び 出し、手渡す戯曲を匿名で公演するように依頼する。 その表紙には「ヘンリー5世」と記されていた。 シェークスピア=オックスフォード伯説というのは元々ある もののようだが、本作ではそこからさらに壮大な歴史の秘密 が展開される。それは正に歴史のファンタシーと呼んでも良 いくらいのもので、成程これならエメリッヒがやってもいい だろうと思えたものだ。 因にエメリッヒは、10年以上も前からこの物語の映画化を希 望していたのだそうで、特撮大作の名手ともされる監督が、 正しく満を持して制作に踏み切ったと言える作品だ。 そしてその脚本は、テレビ『バンド・オブ・ブラザース』な どのジョン・オーロフが担当(彼も同様の企画を長年温めて いたのだそうだ)。エメリッヒと共に見事に歴史の謎を描き 切っている。 出演は、『アメイジング・スパイダーマン』などのリス・エ ヴァンス。またヴァネッサ・レッドグレイヴと実の娘のジョ エリー・リチャードスンが2つの世代のエリザベスを演じる のも話題になりそうだ。 そしてこの作品では、VFXを駆使して再現された16世紀の ロンドンの景観も堪能できる。それは街並みからテムズ川を 行き交う船舶まで多岐に渡るもので、これにはジェームズ・ キャメロンが『タイタニック』で言われた、「タイムマシン で撮ってきたようだ」という言葉も思い出した。 VFXは、エメリッヒ監督の2004年『デイ・アフター・トゥ モロー』や、2009年『2012』も手掛けたマーク・ワガートが 担当している。
『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』 “The Best Exotic Marigold Hotel” 2005年『プライドと偏見』の脚本を手掛けたことでも知られ る人気作家デボラ・モガーの小説“These Foolish Things” を、2006年“Imagine Me & You”という作品で脚本・監督を 手掛けたオル・パーカーの脚本、2005年11月紹介『プルーフ ・オブ・マイ・ライフ』などのジョン・マッデン監督で映画 化した作品。 全体としてはアンサンブル劇のような構成になっているが、 その主人公の1人イヴリンは40年連れ添った夫を亡くしたば かり。しかしその間ただ従ってきただけの彼女に残されたの は多額の負債だけだった。そのため住まいも失ったイヴリン は新たな旅を開始する。 その他、最高裁判事を辞職した男性や、公務員を定年退職し た夫と文句ばかり言っているその妻。さらに人種偏見を持っ ているが、長年の仕事で痛めた腰の手術を安価に受けるため にその国を訪れる女性など、総計7人のいずれも人生の終盤 を迎える男女が旅の同行者だ。 そして男女がやって来たのはインドのジャイプール。そこに は介護設備の整ったリゾートホテルがあるはずだったが…。 あったのはまだ改装中の古びたホテル。そこはインド人の若 者が父親から引き継いだもので、そこで彼は父が夢見たホテ ルを実現しようとしていたのだ。だがその経営は資金難で、 新たな出資者も見つからず、正に風前の灯だった。 物語は予想通り、母国では夢もなく老いを迎えるだけだった 男女が、自らは資質と思わなかった経験を活かして、新たな 国で新たな人生を開幕させる…というもの。それはまあかな り夢物語ではあるけれど、そんなお話が活気溢れるインドの 風景の中で、嫌味なく語られているものだ。 出演は、デームの称号を持つジュディ・ディンチとマギー・ スミス。さらにビル・ナイ、トム・ウィルキンスン、2003年 11月5日付「東京国際映画祭」で紹介『カレンダー・ガール ズ』などのペネロープ・ウィルトンとセリア・イムリー。そ して舞台俳優のロナルド・ピックアップ。 また『スラムドッグ$ミリオネア』のデヴ・パテルがホテル の若き経営者役で出演している。
『009 RE:CYBORG』 1964年に雑誌連載が開始され、アニメーション作品でも人気 を博した「サイボーグ009」を、フルCGIによる3Dで 映像化した作品。なお原作は、1998年の作者石ノ森章太郎の 死去によって未完に終っているが、本作は作者の残した構想 に基づく完結編として描かれている。 物語の舞台は2013年。六本木ヒルズのマンションに暮らす高 校生の島村ジョーは、世界各国で頻発する高層ビル爆破テロ 事件の報道に「先を越された」と呟く。そして手製の爆弾を 抱えてタワービルに向かったジョーは、セキュリティも掻い 潜って展望台に赴くが… そのビルに向かって米軍機からミサイルが発射され、その混 乱の中でジョーは自分の出自を思い出す。かくしてギルモア 博士の研究所に参集した00ナンバーのサイボーグたちは、 「彼の声」と呼ばれる新たな敵と戦うことになる。それは人 類の未来に関わる戦いだった。 本作の物語では、9・11の事件以降、サイボーグたちは任を 解かれ、各自の祖国に帰って一般生活に戻っていたようだ。 しかし島村ジョーだけは記憶を消され、さらに3年ごとに記 憶をリセットされて高校生活を繰り返していた。そんなジョ ーの記憶が戻ることから物語は始まる。 そして物語は、アメリカ国防総省やイスタンブールのギルモ ア研究所、ドバイの高層ビル街などに広がり、さらに海底か ら成層圏の亜宇宙空間まで、正に全地球規模での戦いが描か れて行くものだ。 脚本と監督は、2009年『東のエデン』などの神山健治。先の 作品は第1部だけしか試写が観られず、そのため当ページで は紹介できなかった。しかし第1部の印象は、かなり壮大な 物語だったと記憶している。 そんな監督が脚本から手掛けた本作は、テーマの壮大さなど は申し分がなく、そのため多少重くなる部分はあるが、バト ルシーンのスピード感あふれる演出などは、正しく劇場で堪 能したくなる映像で描かれていた。 そして本作では、フルCGIだがセルルックの3Dアニメー ションという、ちょっと変わった挑戦も行われており、セル アニメーションの3D化は『ライオンキング』でも完璧では なかったが、今回は成功と言えるものになっていた。 日本のアニメファンは、基本的にセルアニメファンと言える ので、これは今後に期待が持てそうだ。その他にも、ジョー と002、003との関係や、006こと張々湖のその後な ど、昔のファンが楽しめる仕掛けも施されている。 ところで本作の公開に当っては、全国の人気ラーメン店9店 舗が9人のサイボーグをイメージした商品を開発するという コラボ企画も行われ、10月17日から各店で提供が行われてい る。 僕は、その発表記者会見で光麺提供の006張々湖をイメー ジしたつけ麺を試食させてもらったが、トッピングの肉や野 菜のバランスも良く美味だった。 この商品は、宅麺.comという通販サイトで、「中華大餐館・ 張々湖」の商品として販売されるとのこと。その他の店舗の 情報も同サイトで紹介されているので、興味があったらご覧 ください。
『フリーランサーNY捜査線』“Freelancers” ラッパーの50¢ことカーティス・ジャクスン主演、ロバー ト・デ・ニーロ、フォレスト・ウィティカー共演によるNY PDの警察官を描いた作品。 映画のプロローグは、幼い黒人の子供が車の中から暴行を受 ける人の姿を目撃しているシーン。その後には3人の若者が 逮捕され、裁判で有罪になるシーンが続く。ところが彼らは 検察官の温情で警察学校に入学が認められ、やがて卒業して NYPDの警官となる。 そして警察バッジをもらった主人公らが、下町の分署に配属 され、歓迎パーティが開かれているところから物語は開幕す る。そのパーティ会場には今は亡き主人公の父親の相棒だっ たという刑事も来ており、テーブルに呼ばれた主人公は、父 親も加わっていたという組織に勧誘される。 その組織とは、刑事を頂点とする悪のピラミッドで、彼らは 押収された金や麻薬をくすねて多大な資金を作り、その影響 力は市長にも及ぶという。そして主人公の父親はかつてその 組織の中心だったというのだ。こうして悪の道に踏み込んだ 主人公は、徐々に父親の死の真相に近づいて行くが… 共演は、2008年8月紹介『かけひきは、恋のはじまり』など のマルコム・グッドウィン、2010年8月紹介『食べて、祈っ て、恋をして』などのライアン・オナン。他に、キューバ出 身モデルのアナベル・アコスタ、2010年12月紹介『トロン: レガシー』などのボー・ガレットらが脇を固めている。 監督はジェシー・テレロ。ニューヨーク生れだが両親はドミ ニカ出身で、ヒップホップ系のヴィデオアーチストとして、 50¢のヴィデオクリップなども手掛けているようだ。そし て本作の製作も務めるジャクスンとは、すでに2010年にも長 編作品を発表している。 NYPDに巣食う悪の組織というのは、今までに何度も映画 で観てきたように思うが、本作でもその組織を巡る人間ドラ マが巧みに描かれる。それにしても、これだけ執拗に描かれ るというのは、やはりそれだけの実態があるということなの かな。だとすればかなり恐ろしい話だ。 という作品だが、映画はジャクスン、デ・ニーロ、ウィティ カーのまさに演技合戦という感じで、特にデ・ニーロの悪徳 刑事ぶりは、それこそ極め付きという感じのものになってい る。それを楽しむ作品だ。
『ニッポンの、みせものやさん』 神社の祭礼や縁日などに出店する見世物小屋を、新人監督の 奥谷洋一郎が追ったドキュメンタリー。。 日本の見世物小屋の歴史は室町時代に始まると言われている が、江戸後期には全国に300軒近くもあった小屋は、1950年 代には48軒、80年代には7件と減少し、90年代には4軒、そ して2000年以降は、本作に登場する大寅興行社という1社の みが興行を続けているそうだ。 本作の監督は2000年頃に、新宿花園神社で小屋掛けしていた 大寅興行社と出会い、交流を深め以来10年を費やして本作を 完成させている。 そのナレーションの口調からは、監督にそれ以前の見世物小 屋の体験はないようだが、そんな新鮮な目が見世物小屋の現 状をつぶさに記録しているものだ。 その中では、座長の女性が華やかだった昔話を語ったり、ま た以前は覇権を競ったが、現在は廃業した一座の座長(こち らも女性)が、小屋の入口で行っていた独特の口上を演じて 見せるシーンなども登場する。 そして現在の大寅興行社が行っている見世物の一部も撮影さ れており、その中にはかなりグロテスクなものや迫力のもの もあって、昔ながらの演目が連綿と行われている様子も紹介 されている。それは古臭くもあるが、それがまた良さでもあ りそうだ。 先日テレビで、江戸時代の見世物小屋の話をやっていて、そ こでは「おおいたち」というのが、大きな板に血が付いてい るだけという、駄洒落のような演目も紹介されていたが、僕 自身の体験でも、昔地元の七夕祭りに来ていた見世物小屋に は、結構その類のものがあったものだ。 中で印象に残っているのは、アルビノの男性が西洋人と称し て手品をし、その手品の種を売るというものだったが、片言 を話す割には顔立ちがしっかり日本人なのに笑った。しかし その手の出し物は1975年以降取り締まりが厳しくなったそう で、そんな規制も衰退の原因だったのかもしれない。 本作の中でも一瞬、白い人という言葉が聞こえたような気が したが、映像には出てこなかったようだ。その一方で、本作 では北海道だけで興行しているというオートバイの曲乗りな ども登場し、これは最近アメリカ映画でも描かれていたが、 その迫力はなかなかのものだった。 その他、見世物小屋とお化け屋敷、射的、ダーツなどとの関 係も、いろいろ興味深いものがあり、さらに登場する小屋の 模型には感心させられもする作品だった。廃れゆく文化かも しれないが、それなら一層いま記録を残しておくべきもの。 監督にはさらに継続を期待したいものだ。
『阿賀に生きる』 イタイイタイ病の呼称でも知られる水俣病。その新潟県阿賀 野川で発生した公害問題と、その川の流域で暮らす人々の姿 を追った1992年公開のドキュメンタリー。その作品が、20年 ぶりに16mmニュープリントで再公開されることになった。 撮られているのは20数年前の日本の姿。そこでは川沿いの谷 に張り付くように耕作された田んぼや、川で特殊な漁法で鮭 を捕る人たち。そしてその人たちに川船を建造する船大工の 姿などが描かれている。 もちろんその中には水俣病の裁判の話なども登場はするが、 それは決して声高なものではなく、作品は主に当時の人々の 生活ぶりを追っているものだ。 そこには、公開当時にどこまで意図されていたのかは判らな いが、現代に観ているとそのほとんどが既に失われたかもし れない日本の原風景であり、たった20年の間にそれらが失わ れてしまった、逆に言えば20年前にはまだこれらが残ってい たことに感動を覚える作品だった。 実は、自分の父親の生家が滋賀県琵琶湖畔の船大工の家で、 父の兄がその仕事を継いでいたものだが、子供の頃の夏休み に里帰りをすると、湖畔の作業場に作りかけの船があったり したの記憶している。 その父の生家で作っていたのは用水路を移動する田舟で、船 の構造なども大川を行く川船とは多少違うが、子供の頃には 判らなかったその建造方法が、本作を観ていて多少理解でき たのも嬉しかった。 しかしその技術も失われて行くものなのだろうし、作品の中 では後継者も登場するが、その人も高齢で20年も経つと、本 当に失われてしまっているのかもしれない。そんなことも考 えてしまう作品だった。 監督は、2007年に他界した佐藤真。実は一緒に紹介した『ニ ッポンの、みせものやさん』の奥谷監督は生前の佐藤監督に 師事していたそうで、確かに作風に似たところもあるが、そ んな2作品を続けて見られたのも奇遇だった。 なお試写会では当時の撮影監督が挨拶に立ったが、本作では 画質の良いことにも驚嘆した。最近は大手の作品でもニュー プリント版は何作品か観ているが、その中でも出色の美しい 映像だった。 これはフォルムの原版の保存がしっかりとされていることの 証明でもあるが、そんなところにもこの作品に寄せる関係者 の思いが感じられたものだ。
『96時間リベンジ』“Taken 2” 2009年6月紹介『96時間』の続編。製作・脚本リュック・ ベッソン、脚本ロバート・マーク・ケイメン、主演リーアム ・ニースン、そして共演のマギー・グレイス、フェムケ・ヤ ンセンも全員揃っている。 ただし監督には、前作のピエール・モレルに代って今年6月 紹介『コロンビアーナ』などのオリヴィエ・メガトンが起用 された。 前作の時は、何しろ強い父親が向かうところ敵なしでバッタ バッタと相手をなぎ倒し、愛娘を誘拐した集団を全滅させて しまったもの。しかしその因果は本作に及び、前作で息子を 殺された父親が復讐を誓うことになる。従って題名のリベン ジとは、主人公ではなく犯人側が行うものだ。 こうして復讐心に燃える父親と前作犯人集団の親類たちが、 主人公の一家に襲いかかる訳だが、盗人猛々しいというか、 まあ元々が犯罪民族という感じなのだろうけど、ヨーロッパ のそんな風俗も描かれている感じの作品だ。 とは言えそれは、復讐が復讐を呼ぶ現代社会も反映している という見方もできるが、結局は主人公(自ら正義と称してい る)の側が勝ち残ってしまうのだから、その横暴さは主人公 が所属している国を巧みに表しているとも言えそうだ。 それにしても、前作のフェムケ・ヤンセンは、プレス資料を 見るまで思い出せない程度の役柄だったが、本作では見事に 準主役で、ヤンセンほどの女優を前作に起用していたのは、 最初からこの続編は考えられていたのかとも思えるほどだ。 また前作では、主人公の所属する組織やその技術などが巧み に配されていたが、本作ではもっとベーシックな聴覚や記憶 力などが威力を発揮する。その辺の変化の付け方も巧みに感 じられた。 共演は、ラデ・シェルベッシア。2008年10月紹介『アイズ』 などにも出演のクロアチア出身のベテランが登場している。 また再演のグレイスは、先月紹介『ロックアウト』と比べて 見るのも面白い感じだ。 主な舞台はイスタンブールで、その迷路のような街並みは撮 影のための封鎖もままならず、一部はゲリラ撮影も敢行され ているそうだ。そんなリアルな風景や、全体に漂うエキゾチ ックな雰囲気も存分に楽しめる作品になっている。 それに第3作も、やはり作られそうな展開だ。
『パラノーマル・アクティビティ4』 “Paranormal Activity 4” 2009年12月にシリーズ第1作と、2010年11月には日本版リメ イクの『第2章−TOKYO NIGHT−』を紹介しているPOVホ ラーの本国のシリーズでは第4作となる作品。 実はシリーズの第2作と第3作も試写は観ているが、サイト での紹介はしなかった。それは特に第2作では、新たに加え られた設定が煩わしかったりしたのだが、本作はその第2作 からストーリーが展開される。因に第3作は前日譚だった。 そしてその第4作は、予想以上の作品になっていた。 元々本作はホームヴィデオの映像という設定で、その始まり は日常の風景。そして超常現象が起こり始め、各所に監視カ メラを設置することになるが、実はこの間の流れが前作まで はかなり煩わしかった。 ところが本作では、その映像機器がスマートフォンやPCの 映像チャットに付随する録画機能となって、まあその設置の お手軽なこと。この部分に停滞がないことで、その後の一気 の展開が極めて滑らかになり、観ていても軽快な作品となっ ていた。 この辺は、ここ数年の状況の変化を敏感に捉えたものだが、 この現実感が見事にシリーズを復活させたとも言えそうだ。 さらに本作では、ヴィデオゲームの機能なども巧みな映像と して生かされていた。そして物語では、第2作で残された謎 が新たな展開を迎えることになる。 と言っても、本作はお話よりこれらの機器を通じて描かれる 超現象が見所な訳で、その点では充分に満足できる。しかも ショックシーンは前作以上に鮮烈で、久しぶりに背中がゾク ゾクする感覚を味わえた。 監督は前作に引き続いてのヘンリー・ジュースト&アリエル ・シュルマン。脚本にはシリーズ第1作の監督で全作の製作 も務めるオーレン・ペリに、ドラマ『プリズン・ブレイク』 などを手掛けるザック・エストリンが参加。この働きが効い たようだ。(本項は10月25日に更新)
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