ちむたんのつぶやき
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日付が変わってすぐの時刻に、友達からメールがきた。 宛先は私のPCメールアドレスだったが、発信は彼女の携帯からだったので、絵文字が全部化けていた。 ふだんはそういう失敗はまずしない人なのだけれど。
夜分遅い送信を詫びたあと述べられていた用件は、彼女の愛猫“ヒメ”がさっき息をひきとった、というものだった。
かなり年齢がいっており、いろいろ病気もしていたのでなかなか難しい状況というのは聞いていた。それでも彼女はほんとうに大切に世話をしていた。時間も費用もずいぶんかかったはずで、それだけ大事にしてもらえるヒメはなんて幸せな猫だろう、と話を聞くたびにしみじみ思っていた。
そもそもヒメが彼女の家に来たのは、猫の里親制度によってだった。 猫を引き取ったと聞かされたとき、てっきり子猫なのだろうと思ったが、初めて会ったヒメは立派な成猫だった。どうやら前の飼い主に虐待され、放棄されていた様子で、正確な年齢もわからないらしかった。ヒメという名前も私がつけたんじゃないよ、と彼女は笑っていた。 そういう生い立ちのせいか私たちに対してはかなり用心深かったが、彼女にはとてもなついていた。座っている彼女の膝の上に気持ち良さそうに伸びている姿は微笑ましかった。
去年再び訪れたときにはヒメはすっかり落ち着いていて、私の膝の上に丸まって眠るほどだった。年をとったのよね、と彼女が言った。 彼女がふたたび里親制度によって引き取った子猫二匹が元気良く室内を駆け回るのには少し辟易しているらしかったけれど、それからしばらくして、三匹が仲良くくっついて眠っている写真が送られてきた。
ヒメは幸せだったと思う。 それと同じくらい、彼女もヒメと暮らして幸せだったのだと思う。
ヒメさま、ありがとう。私の大事な友達を幸せにしてくれて。
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