ちむたんのつぶやき
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朝晩だいぶ寒くなってきたのであわてて冬物を出したのですが、その中にあったセーターを見て、心がしんとしました。 父をみとったときに着ていたものだったからです。
今年の一月十六日水曜、お医者さんから「お花見は難しいかと…」といわれた父が入院し、その晩に東京へ帰ってきて、翌日は仕事でした。 会社帰りに思い立ってショッピングセンターに寄り、セーターを二枚買いました。一枚は濃いめのピンク、もう一枚はクリーム色・ピンク・栗色などのストライプ。 週末に父のところへいくとき、明るい色味のものを着ていたかったのです。
父は私の髪型などにはとんと無頓着でしたが、自分自身も服を買うのがたいへん好きだったせいか、私が新しい服を着ていると「そんな服持ってたっけ?」「ちょっと変わったの着てるねえ」などと声をかけてくることがよくありました。 それはなかなか似合うね、と褒めてくれることもたまにはあったので、父と出かけるときは少しおしゃれをするように心がけていたものでした。
特に、赤やピンクなどはっきりした色のものを着ているとほぼ確実に訊かれたので、どちらのセーターでもふだんの父なら間違いなくチェックが入ったはずですが、ストライプのほうを着て土曜日に病院に行っても、さすがに気付いてもらえませんでした。 当たり前だとわかってはいてもすこしさびしかったです。
結局、翌日着ていったピンクのほうで、父を見送ることになりました。
喪服の売り場は黒一色。その中でぽつんと明るい色のセーターを着て服を選んでいるのはどうにも奇妙な気分でした。 ひょっとしたら、前日に親を亡くしたというより、急に職場の関係のお葬式に出ることになってあわてて喪服を買いに来たように見えたかも。考えすぎかな。
ふたたび、同じ季節がめぐってこようとしています。
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