ちむたんのつぶやき
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大学を出てから、母の看護のブランクをはさんで13年近く勤めた会社を、今日で退職しました。
私の日記を続けて読んでくださっている方はもしかしたら「ここしばらく、ごはんおごってもらうわ花束もらうわ、一体なにごと?」と思われていたかもしれませんが、実はそういうことだったんです。
決心したのは去年の9月でした。 それから転職活動をしつつ、上司に辞意を伝え、3月末での退職が決まり。
辞めた理由は、いまだにうまくまとめられません。 転職用の理由、家族・友人・同僚への説明用の理由、どれも本当のことではありますが、なにひとつずれることなく私自身を納得させうる言葉には、まだ出会えていない気がします。
普通なら次を決めてから退職を切り出すのでしょうが、職場の事情を考えるとどうしてもそれはできず、3月末には必ず職を失うという前提での厳しいスタートとなりました。
勤めながら次の仕事を探すのは、想像していた以上に厳しいものでした。 それはそれはたくさん落とされました。 その会社には縁がなかったんだから、と言い聞かせつつも、やはり今までの自分を否定された思いがつきまといました。
私は身の程知らずなことをしようとしてるんじゃないのか、そもそも一体何をしたいのか、と己に問い掛け続けるのは、本当につらかった。 「誰か私を雇って!」と心の中で叫んで、次の瞬間に「いま雇われてるじゃん!」と叫び返すのは、なんとも滑稽な気分でもありました。
長く働き続けてゆくのがどれだけ大変なことかを、つくづく考えました。 定年を過ぎてまで働いて、妻と三人の子供を養ってくれた父への尊敬と感謝の思いも新たにしました。
1月になって、一緒に働いている人たちに退職することが明かされ、今まで私が担当してきた仕事を総括してきちんと引き継ぐ、という最後の大仕事も始まりました。 私は仕事を抱え込む傾向がとても強かったので、たくさんのこまごました事柄を整理して伝えていくのはなかなかむずかしいことでした。 私の後任としてひとり入社してきましたが、社歴がないだけに素直に理解してくれつつも、一から十まで噛み砕いて話さなくてはならないのはやはり大変でもあり。 これだけのことをやっていたのか、と思いつつこれだけしかやってなかったのか、とも思いながら一生懸命マニュアルを書き、話しました。自分が積み上げてきたキャリアを見直す、という意味では大事な作業でした。
3月の声を聞いても次の仕事は決まらず、これはもうだめかな、と思いはじめ。 決まらなかったら少しのんびりして遊んでしまおう、今までなかなか行けなかった長めの旅行に行こう、と考えつつも、休んだあとに次が決まるという保証があるわけでもなく、不安で眠れなくなった時期もありました。
幸い、3月はじめに応募した会社がびっくりするほどスムーズに次へ次へとステップを進むことができ、22日に内定をもらうことができました。 本当に、本当にうれしかった。心の底からほっとしました。 一次面接を担当してくれた、入社後には上司になる人の言葉が心に不思議に響き、なんだか温かい気持ちになりながら帰ったのをよく覚えています。これが縁というものなのかもしれません。
最後の3週間はいろんな人に声をかけてもらい、これまでの人生で一番よく飲んだ時期になりました。 転職についてたくさん心配してくれて、決まったときには我がことのように喜んでくれたみんなのやさしさがうれしくて、感謝の気持ちで胸がいっぱいです。 同期がくれた「35歳の壁を破ったあなたはすごい」というメールがうれしく、ありがたかったです。
新人の頃からずっとずっと、真っ暗闇の中を一人で歩いている気がしていました。 会社の人たちは、世間話はできても頼ることなんてできるわけないんだと思い込んでいました。 でも、辞めることになってはじめて、私はひとりじゃなかったんだ、こんなに多くの人に支えてもらいながら私は仕事していたんだと思い知りました。当たり前すぎて、言葉にするのも情けないような今さらの認識ですが。 こんなことにも、辞めるという選択と行動をするまで気付けなかった自分が腹立たしくもあります。 けれど、この思いを抱いて私は進んでいかなくてはなりません。 感謝の気持ちを、仕事という直接役立つかたちで返すことがもはやできなくなった以上、おこがましいようですが次の職場で私がしっかりと働くことでしか、報いるすべはないのですから。
泣き笑いしながらの、最後のご挨拶まわりでした。 地方の営業所のかたがたからも、たくさんのメールや電話をいただきました。 私が自分の心の中で怒ったり苦しんだり、自分を責めたりしながら働いてきたことが、ちゃんと人の役に立っていたのかもしれないなあ、とちょっとだけ誇らしく思ったりしています。
終始私を支え励ましてくれた相棒には、感謝しても感謝しきれません。 ありがとう。
下の写真は、今日いただいた花束です。 ボリュームがあったので花瓶をふたつに分けてます。フリージアのあかるい香りが、部屋を満たしてくれています。

来週月曜からは、新しい職場で働きます。 今日までの日々を、明日からの糧にします。 必ず。
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