ちむたんのつぶやき
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2005年07月27日(水) 台風とか入院とか

関東直撃!と鼻息荒く向かってくる台風に怯えつつ、大荷物を持って出社した昨日。
踊り子が止まり、あずさが止まり、かいじが止まり、わかしおが、さざなみが止まり…
こらーもうあかん、高速バスかな、それか明日の朝必死に早起きして行くしかないかな、と腹をくくりかけた私に運命は味方しました。見事に定刻発車の定刻到着。サンキュー!
「申し訳ありませんが明日から三日お休みを頂きます」と頭を下げた私に対し「はい、ごゆっくり」と言った上司はなんだかなあ、ですが…あのね、ゆっくりとかそーゆーことじゃなくてね。イヤミ?(と取ってしまうあたりがココロ貧しい)ま、いいやとにかく休みくれたんだから…。

そして迎えた今日。
目を覚ましてカーテンを開いた時、ベランダの物干し台が倒してあるのに気付きました。父が台風に備えて横にしておいたんですね。
入院しようという前の日まで、ちゃんと家のことを気遣っている父がいとおしかったです。

私と同じく昨夜到着していた長兄に運転してもらい、病院に向かいました。
朝こそ曇りでしたが、病院に着いた頃から抜けるような青空が広がり、ぐんぐん暑くなってきました。10時に来て下さいという指示でしたがせっかちな父のこと、9時半過ぎには病院に到着しておりました。
が!部屋の用意が出来ていないとのことで、待合室で待機することに。まあ30分早く来ちゃったししょうがないよね、と言いつつ待っていたんですが、看護師さんが再度現れ、あと1時間くらい待って下さいと。
待合室も居心地よくないので院内の軽食喫茶にいき、時間をつぶして11時に戻りましたがそこから更に30分待ち。結局、病院到着から病室に入れるまで2時間…

仕方がないことではありますが、待たされるのがとにかく大嫌いな父がよく、よく耐えたと思います…。
その上、個室でとお願いしてあったのですがどうしても空かないということで、二人室になってしまいました。これまた仕方がないのはよくわかっているのですが、2時間くらいで隣のベッドに患者さんが入院してきて、しかもかなり急性症状の様子。しょっちゅうお医者さんや看護師さんが出入りしてあわただしく、父はかなりナーバスになっておりました。
スタッフの皆さん、基本的には親切なのですが、なんとなく言葉が足りないと思うのは勝手でしょうか。
たとえば夕方にお医者さんが巡回して来たときに、ひとこと「明日は自分が執刀しますよ」って言ってもいいんじゃないかな、とか。二人で来てるんだから、言われなければどっちの先生なのか分からないんですよね、こちらは。(後から看護師さんに聞いてやっと分かりました)

父の病室は、母が14年前に入院した科の1階下にあります。病棟のレイアウトはほとんど同じです。
今日、同じ場所に立ってみて、ひとつ思ったことがありました。
母が最初に入院した時、私は大学4年の卒論を出す間際で、まだ社会人経験もなかった身には、病院での付き添いがそれはそれはしんどいものでした。
今にして思えば何を怖がっていたんだろうとおかしくもなりますが、お医者さんや看護師さんやその他職員の人たちに、何か聞いたり頼んだりするのがとにかく辛くて。もともと自意識過剰で外面が良い方なので、人からどう見られているのかばかり気になって、どう振る舞っていいのか分からなかったんですね。
ところが今じゃ面の皮もたっぷり厚くなってしまいまして。もう何でも来いって感じ?(笑)大体、看護師さんももう大半が私より年下ですしねえ。
でもまあ、長居したくない場所であることは確かです。当たり前か。病院があんまり居心地良かったら、頑張って良くなって家に帰ろうっていう気が失せちゃうかもしれませんものね。

夕食が済んで、父を病室に一人残して帰る時は本当に切なかったです。
だって、全然病人っぽくないのに。
どことなく心細げな顔を見て、このまま連れて帰ってしまった方が父にとっては幸せなのではないかという思いに一瞬襲われました。
その場ではなんとか堪えましたが、外で夕ご飯を食べてから実家に帰ってきてドアを開けた時には、泣かずにはいられませんでした。
10年前父を置いて東京に出て以来、この家のドアを開いた時に父がいなかったことは、数えるほどしかなかったのです。

そんなに難しい手術ではないはずです。たぶん、心配はいらないのではないかと。
来週の終わりには、父はこの家に帰ってくるでしょう。
「絶対大丈夫」なんていうことはこの世にないのを百も承知で、でも願います。
どうか間違いなく、滞りなく済みますように。
父がまた、何より大好きなゴルフにニコニコしながら出掛けてゆける日が、一日も早く来ますように。


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