ちむたんのつぶやき
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2005年03月26日(土) デパートメント・ストア

という題名のショーがありましたね、宝塚で。
品揃えや施設が古くなりさびれかけているかつての名門デパートが、従業員の夢をのせて再生してゆく物語。巷ではあまり高い評価を受けなかったようですが、私はものすごく好きでした。

私の実家のある街にも、老舗のデパートがあります。
私が高校1年の6月、そのデパートは移転してリニューアルオープンしました。
高校に入学して初めての中間テストが終わった日、クラスメート数人で真新しいピカピカのデパートに繰り出しました。友達と喫茶店に入るのも初めてだったような田舎の高校生にとっては、目を回してしまうくらいステキなところでした。

まとまった買い物が出来るお店としては一番近かったこともあり、ずっとそこで買い物をしてきました。
初めてハイヒールを買ったのも、初めて自分ひとりで家族のために作る食事の材料を買ったのも、そして母の葬儀に着る喪服を買ったのもそこでした。
そりゃ東京のデパートに比べれば品物のバラエティは少ないけれど、ちょうどいい広さとちょうどいい混み具合で、落ち着いて買い物ができる。
あえて擬人化するならば、いつでも頼りになる懐かしい友達のような存在だったのだと思います。

もう10年ほど前になりますが、駅前の再開発地区に大手のスーパーが出店しました。
昨今はモータリゼーションがどんどん進み、郊外のバイパス沿いに並ぶ大駐車場を備えたお店に人がどんどん流れています。
実家に戻る週末にそのデパートに行っても、駐車場が満車ということがまずなくなりました。ボーナスシーズンや年末でさえも。
私が学生だった頃の賑わいが嘘のようです。

そしてとうとうそのデパートは、5月で閉店してしまうことになりました。
経営が成り立たなくなったということではなく、ビルのオーナーとの契約が折り合わなかったのが原因のようですが。
もう閉店セールが始まっています。初日は25000人訪れたそうです。
今日の昼間に行ってきましたが、一番賑やかだった頃のようにどのフロアにも人が溢れかえっていました。

「みんな現金なんだから」とつぶやいた私に、なじみの店員さんが「でも、これで人が来てくれなかったら寂しくてしょうがないですよ」と答えました。


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