ちむたんのつぶやき
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観戦して帰ってまいりました。
目の前で彼女達がひとたびは捉えかけた勝利の女神の裳裾が、ひらりと翻って手をすり抜けてしまった、そんな感じでした。 これほど祈っても願っても、どんなに相応しい力量を備えているように見えても届かない時は届かない、それが人生というもの。 そんな当然すぎることを改めて思い知らされながら、長い道のりを帰ってきました。
とどろきアリーナから武蔵小杉駅までの徒歩は、言葉に出来ないほどの悔しさと憤激に胸を灼きながら。電車に乗っている間は、虚脱しつつ春の薄白い空を眺めて。 そして最寄駅から自宅までの間は、自分という人間のどうしようもない愚かしさがつくづくとおかしくなり。
どうして、ここまで入れ込むのか。 その人に対して自分は全く無力なのに。 どんな形であれいつかはその無力に傷つくと知っていて、なぜ心をこんなにも寄せるのか。 それは何か歪んでいるのではないか。 自分では埋められない、あるいは埋めようとしていない欠落を埋めてくれることを、その人に勝手に求めているのではないか、と。
それはたぶん真実です。 それはどうにも言い訳しようのないほど、業の深いことです。
部屋に帰って、初めて泣きました。 彼女達の、叶わなかった夢のために。そして、私の叶わなかった夢のために。
…ああ、でも。 昨年11月からスタートして今日まで、本当に楽しかった。幸せだった。 いろんなところに旅をして、拍手して、泣いて怒って笑って喜んで。それはまさに黄金の日々。明日に向かう活力。 終わりのかたちはせつなくても、今日までの五か月はひとすじたりとも損われない。
嵐に吹き飛ばされるようにいろんなところを感情が漂ってきて今は、素晴らしい戦いを見せてくれてありがとう、胸がはちきれそうなくらい楽しい思いをいっぱい味あわせてくれてありがとう、そんなひたすらな感謝の思いだけが、ただ泉のようにこんこんと湧いてきています。
昨年のオリンピックの時も同じでしたが、こんな時どうしても川原泉の「メイプル戦記」を思い出します。それくらい、一つの戦いが終わるときの満ち足りた思いと切なさを見事に描き出しているからなのでしょうね。 だから、その最後を飾った言葉をここで借りて終わりとしたいと思います。
2005年3月 パイオニア・レッドウィングス かく戦えり…
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