ATFの戦争映画観戦記



【File026】酒と涙と戦さと映画・・・�爛吻瓩韻訐鐐莟撚�Vol.2

2002年01月31日(木)

前回に引き続きATFの涙腺を熱くした「戦争映画の�犁磴韻覘瓮掘璽鵝�Vol.2であります。まあ映画で感動するってのは�ヾ篤弔留藹个篳�語のストーリー��俳優の演技��カメラワークやBGM、音響効果なんてトコでしょうかね。でも戦争映画で泣けるってのは、それ以外に�)槓�の兵器や軍装が登場する�∈�やCGで簡単に創れる手のこんだシーンを丁寧に人の手によって創る、ってのがあります。でもこれで�犁磴韻覘瓩辰討里廊狎什逎好織奪佞龍賚�に感動して泣ける�瓩辰討里剖瓩ぬ�で、他の映画ファンの方は、余り経験の無い経験っちゃあ、経験でしょうね。
まあ、そういう基準で書きはじめたら、もっといっぱい作品を書く事ができるんですが、ここでは、単純に�爛悒織讚瓩複腺圍討魑磴�せたシーン・・・その�△嚢兇瓩討澆燭い隼廚い泙�・・・。さあ美酒を片手に、夜長をスクリーンでお楽しみ下さい。

【二百三高地】
いや〜、この作品はもう多くを語る必要の無い�猖�画戦争映画�瓩鯊緝修垢觝酩覆如△�つ評価の高い作品であります。日露戦争中の激戦�猯構舁弸匹旅極畢瓩鬚瓩阿詛橘畋荵扱鎧蔑甦韻鮖呂瓩箸垢訛燭�の人々の人間ドラマです。個人的には�倏橘抬畛蔑甦韻良舛�方がちょっと・・・と思ってはおりますが、まあそれは置いといて・・・この作品を始めて観たのは、なんと我が母校(高校)の文化祭での上映会・・・今でこそ、こんな状況で上映しようものなら大問題にも成りかねませんが、まあ当時(20数年前)は皆んな大らかだったんでしょうなぁ。まあ我が母校は毎年防衛大への進学者が10名以上もいた進学校?だったので防衛庁から表彰された事もあったんですがね・・・。さて迫り来るロシア・バルチック艦隊と決戦を控える連合艦隊の後背の憂いは、頑強な要塞に守られ旅順港に潜むロシア極東艦隊。で、なんとか早急に旅順要塞を陥してくれと、第三軍へ矢の催促なんですが・・・帝政ロシアが莫大な費用と資材を投入して築きあげた難攻不落の要塞。攻める第三軍司令部は、あくまでも正攻法に拘り莫大な損害を出し・・・遂に児玉源太郎大将(演じるは��Mr大霊界・丹波哲郎氏)�瓩療仂�・・・旅順港内に停泊するロシア艦隊を、切り札28サンチ攻城榴弾砲で砲撃する作戦に変更・・・砲撃誘導の為、港内を一望できる203高地の攻略が最優先となり・・・物語は佳境へと進みます。あおい輝彦演じる予備少尉指揮の小隊が属する金沢連隊も多大な犠牲を払いながらも、この最終攻撃に参加します。様々な人生を送ってきた最下級の兵士たち(佐藤允、新沼謙治、湯原昌幸・・・他の演技が光ます)無謀な攻撃命令によって消耗されていく命。そして残される恋人(夏目雅子)や子供たち。尋常小学校の教室の黒板に書かれた「美しい国日本、美しい国ロシヤ」の文字・・・エンドタイトルが流れ・・・BGMはもちろん�爐気世泙気鍬瓩鈴陲�主題歌「防人の詩」・・・おしえてください・・・海は死にますか山は死にますか・・・おしえてください・・・ヘタレなATFの手には皺くちゃのティッシュペーパーの塊が・・・。

【離愁】
この作品を知ったのは、そんな昔ではなく遂昨年の事であります。戦争映画サイト�爍達錬畢瓩侶納�板で某常連さんが熱心に書き込まれていた作品です。ドンパチ系の戦争映画ではなく銃後系の作品。ユダヤ人問題が関わってます。この「離愁」ってタイトルの作品は検索すると2作品ヒットしますが1946年版のオーソン・ウェルズ主演作品ではなく1973年版の作品です。主演は「男と女」等で仏映画を代表するジャン=ルイ・トランティニャンと戦争映画ファンの中でも人気が高いロミー・シュナイダーであります。第二次大戦初頭のフランス、ナチの追求を逃れるユダヤ人女性とフランス人無線技師?が避難列車の中で出会う。非難民でごった返す列車内で芽生える行きずりの男と女の束の間で、そして切ない、絶望的な愛・・・。男の家族の事を考え、男の下を去る女。そして時は流れ・・・再び二人が出会ったのは秘密警察内の一室。反ナチ活動犯として捕らえられた女との関係を問い詰められる男。たいした証拠は無く言い逃れは可能な状況。そこへ連れてこられる女。拷問に遭ったと想像できる疲労困憊の顔。女の表情からは、男にこのまま黙って立ち去ってくれる事を訴えているのが読み取れる。やがて尋問が終わり釈放されるべく部屋を連れ出される男。そしてその時・・・悲劇の中で結ばれる愛。私ATFは、手を差し伸べる勇気はありません・・・泣。是非観ていただきたい、極上の人間ドラマです。

【追想】
1975年製作の名作フランス映画。前述と同じくロミー・シュナイダーが出演。ビデオのサブタイトルは「愛と復讐と男の戦い」って凄いのがついてます。原題は「The Old Gun」たぶん主人公が復讐に使う古いショットガンのことかと・・・。物語はドイツ占領下のフランス。でも連合軍のノルマンディ侵攻後のようですが・・・。独占領下ながら家族(妻と娘)と共に幸せに暮らす主人公医師、演じるはフィリップ・ノワレ。戦局の悪化に伴い、故郷の城館に妻と娘を疎開させるのですが・・・そして起こる悲劇。戦線の再編成の為、撤退する独軍。主要幹線道路が見渡せる丘の上に聳える主人公の家族が待つ城館へ偵察にやって来る独武装親衛隊「ダス・ライヒ」の小部隊。暴行を働く独兵から逃げる妻。その後に起こる悲劇は皆さんご存知の通り。火を噴くサブマシンガンと火炎放射器・・・送れて到着した主人公の目に映ったものは・・・。復讐が始まります。子供の頃から慣れ親しみ、勝手知ったる城館。抜け道、隠し扉やマジックミラーを駆使して、一人また一人と殺されていく独兵たち。独兵たちが見つけたフィルムには、幸せだった頃の家族の姿、美しい妻、愛しい娘・・・マジックミラーの影で、それを見つめる主人公。もうATFも涙止まらない目で、主人公と共にフィルムを見つめているのでした・・・。復讐が終わり、城から出てきた主人公の横を過ぎて行く、解放されて戻ってきた村人たち・・・。歴史は何時の世もちょっぴりの喜劇と、その他たくさんの悲劇・・・なり。

【ホタル】
久しぶりの映画館まで観(泣き)にいった映画です。あの「鉄道員=ぽっぽや」の演技で日本中を泣かせた高倉健と田中裕子主演。戦争の影を背負いながら、共に助け合ってひっそりと戦後を生きつづける元特攻隊員の主人公=漁師と特攻隊員の許婚だった女=妻。「特攻の母」と呼ばれた女性や朝鮮出身特攻隊員のエピソードを絡め、戦争とは、生とは、愛とは、死とは、故郷とは何かを問いかけます。漁船の上でハモニカを吹く主人公。そして、それを見つめる妻。様々な想いが錯綜し、男は遂に永年胸に秘めた想いを遂げる為、元上官の出身地である韓国の地方都市へと向かいます。最初は拒絶されながらも、やがて受け入れられる男と女。「死んだらホタルになって戻ってきます」と最後に言い残し、故郷の歌を歌って出撃して行った特攻隊員。都内某所の広い映画館の平日上映で、周りの観客が少ないのを幸いに、ハンカチ片手に、真っ赤な目でスクリーンを見つめているATFの姿・・・。ラストシーン。漁に使う漁船を新造した為、今まで共に生きてきた古い船に火を放ちます。しかし、その場面には女=妻の姿はありません。観終わって、映画館を出たATFの頭上には50数年前と変らず夜空に輝く星々の輝きがありました・・・。

【最後の弾丸】
前にもカキコしましたが、原作は元外人部隊・グリーンベレー隊員?で有名な柘植久慶氏の「最後の遭遇」。もはや日本軍に勝利の兆しは見えないニューギニア戦線。日本軍最後の斬り込み突撃に生き残る猟師出身の兵士、演じるは歌手ながら演技にも定評のある�犇銘峭斉鶚瓩修力咾鯒磴錣譴震樵牲蘯蠅任后�そして対峙するのはオーストラリアのあちこちから集められた平凡な男たち。戦場に到着蒼々、日本軍の斬り込み攻撃の洗礼を浴びます。翌日、パトロールに出発する豪州軍の分隊を待ち受ける猟師の罠。ジャングルの奥深く、老練な猟師の罠に罹った獲物が次々に狩られていきます。そして最後に生き残るのは新米兵士ひとり、演じるは豪州では有名な歌手でもある�爛泪ぅ吋襦Ε疋離丱鶚畭臺�の戦争映画では新米兵士は長生き出来ないってお約束がありますが・・・ここでは堂々生き残って、猟師と対決することに。この新米兵士も同僚の狙撃銃を手に入れ、どうにか武器だけは対等に持ち込みますが・・・追う者と追われる者の壮絶な戦いが展開されます。互いに知恵と体力を使い果たした最後の場面。薬室の中に残っている弾丸は1発のみ。互いに立ちすくす二人。その時、現地人の少女が地雷原に迷い込む。このままでは間違いなく地雷を踏んでしまう・・・その時、猟師の脳裏に浮かんだのは米軍機の機銃掃射で失った我が子の姿・・・そして最後に残った弾丸が放たれる・・・。数十年後、共にニューギニアのジャングルの中で戦った男たちが、それぞれの人生が、再会を果たす。あの戦いはいったい何だったのか・・・。今や頭の白くなった男たち。そして戦争をしらない、新しい世代・・・永遠に語り継がれなければならない物語。そして・・・涙。

「戦争映画」を観て泣くんだよ・・・なんて話を会社の同僚にすると、怪訝な目で見られます。でも、わがHPを訪れてくれる皆さんには、私ATFの想いを理解していただけるものと、期待しながら、今日はこの辺で。
外相、事務次官、対策委員長が三つ巴の更迭劇で、わが国の首相の人気にも陰りが・・・はたして政局の行方は・・・次回は「戦場を駈ける掲示板」でも盛り上がってる「脱走モノ」Part2を予定しております。「事実には常に目を背けたくなる物である。しかし目を背けてしまったら、そこには虚実しか残らない」【続く】
【一部修正】20020201「追想」記事を一部修正
20021010「二百三高地」大山巌大将→児玉源太郎大将
観戦武官U氏よりのご指摘により修正いたしました。

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