| 【File006】最終章「お金をかければ良いってもんじゃない・・・」 |
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2001年11月01日(木)
さて、いよいよ�狎鐐莟撚茲諒�類�畉能�章です。 �犧酩覆良床銑瓩辰討壁集修鬚靴討�りますが、まあ早い話が、どんな作品が面白いかって事ですかねぇ。でも私の如く「B級C級作品が好きだ」なんていうのも有れば「マカロニは良い・・・」「ドイツ軍最高〜ッ」「戦車が観れればOK」なんて仰る方もいます。てな訳で結論から言うと表題の如く「お金をかけた映画が良いってもんじゃありませんよ、お客さん。かけ所が重要なんですぜ」て事です。
【超大作の全てが名作ではない!】 「超大作」って、言われてもな〜。やっぱ国家の威信をかけて制作された「国策映画」とハリウッドの威信を賭けた「ど〜だ世界一だぞ映画」に尽きます。
「国策映画」と言えば旧ソ連などの共産主義国家の「我が国は、いかにして侵略者(ファシスト)を打ち負かしたか!」って作品が多いですな。しかも上映時間が半端じゃない。近年、映画館も整備されて、ゆったりとしたリクライニング・シートなどで映画を観れるようになりましたが、昔なんか只でさえ狭苦しい小さな場末の映画館で、こんな長時間の作品を観せられたら溜まったモンじゃなかったでしょう。幸いなことに私はそのような経験はありません。せいぜい長くても3時間って言ったところでしょうか。それでも「ケツが痛て〜ッ」だの「腰が痛て〜ッ」だの文句を言って出てくるのが落ちですが(東京ドームで某超大作?のプレミア上映を観た時は、あの野球観戦用の椅子で、しかもスクリーンの右斜め45度方向という悲惨な条件下で鑑賞しましたが・・・)まあでも、戦車や兵器はワンサカ出てくるし、殆んど全編に渡ってドンパチシーンの連続だし、みんな英雄で勲章いっぱい持ってるし、ヒットラーやスターリンのソックリさんはいっぱい出てくるしで、結構観ようによっては美味しい映画ではあります。ただ私は旧ソ連系よりも旧ユーゴ系の作品が好きですね。でも「国策映画ファン(いるよね?)」には気の毒ですが戦争映画ファンが選ぶベスト作品の上位に登場するのは難しいでんな・・・。
ハリウッド系「ど〜だ世界一だぞ映画」では�\�作費用�∪�作時間の二大要因に尽きると言えるでしょう。 �\�作費がとにかく莫大。登場するスターやスタッフのギャラ、大道具・小道具の制作費用、撮影場所のレンタル料、宣伝費等々・・・、近年ではCG経費ですか。一昔前の超大作と言えば、各国映画界を代表するスターが登場、例え出番は少なくともギャラはゴッソリ持って行くってのが定番でした。しかしながら昔はスターの名の話題性や宣伝効果は、高いギャラでも充分見合うという公式が成り立っていたので、高いギャラは宣伝費でもあった訳です。またエキストラや大道具・小道具の経費もバカになりません。戦争映画では兵器と兵士の激突がハイライトなので、エキストラの数が多いほど超大作と言われた訳です。この点「国策映画」は国家のバックアップで制作されるので政府や国軍の協力が得られ、エキストラの動員は楽そうです。まあ弁当代くらい(これもバカにはなりませんが・・・)で良い訳ですから。他はやっぱ登場する兵器・軍装品ですか・・・。第二次大戦も終わってから50年近く経つと、当然の如く当時の兵器や軍装品で現存しているものは減少します。特に敗戦国側の兵器は難しいですね。博物館などで展示されているだけならまだしも、稼動可能状態を維持している兵器などは、その維持費だけでも大変です。軍艦なんて以ての外。更に数を揃えるのが大変。戦車1台、戦闘機1機の登場だけでは話になりません。現在のようにCGで大戦車隊や大編隊が創作できなかった頃は、お金にモノを言わせて世界中のコレクターから掻き集めるか、レプリカを造るか、軍隊から借りるか、って方法しかありませんでした。でもコレクターから集めるには限界がありますし、幾ら軍隊から借りるとしても、スペイン空軍のイスパノ・メッサーだとか、英国空軍のバトルオブブリテン飛行中隊だとか、アメリカ南部連邦空軍?だとかならOKですが、二次戦映画に最新ジェット戦闘機を登場させる訳にはいきません(原子力空母は登場してるなぁ)百歩譲って�爛僖鵐謄詭鬚離譽�パルド�瓩撚翹�してやるかってくらい。で、しょうがないから造る。軍装品は比較的レプリカが制作し易い(でも軍装品マニアの目は怖いぞ)ですが、戦車や戦闘機となると・・・M4やT34や名もわからんレシプロ機に独軍のマーキングや塗装を施しただけからT34やT44、T55に鉄板を貼って加工したり、A6テキサン繋ぎ合わせてそれらしく改造する。グラスファイバーや強化樹脂でソックリに作る(でもマーキングだけでは興ざめ(最前線物語のアイシャーマン位、元がめずらしけりゃ良い)改造も上手けりゃいいけど(戦略大作戦の改造ティーガーは◎)酷いのはねぇ〜。グラスファイバーで造ると見栄えはいいけど動きが(1941のM3は良く動いてた、ありゃ車体は本物か)鈍いし・・・)まあ、とにかくお金がかかる訳です。 いろんなエピソードや大掛かりな見せ場シーンのある超大作は�∪�作時間も凄い。普通映画なんてものは上映時間の数倍・数十・百倍の撮影時間が費やされ、企画・原案・脚本・調達・編集等に割かれる時間やキャスト調整の時間も膨大。特にスターが沢山出演している場合、それぞれのスターの見せ場も必要です。スターも忙しいですから、撮影スケジュールの調整も大変。その為、撮影も分担されて敵味方それぞれの国担当の監督や制作スタッフがいたりします。撮影に適した場所を探すのも大変だし、前述の大道具や小道具の数を揃えるにも時間がかかる訳です。 これだけ手間暇・お金をかけて作った作品ですが、戦争映画のベスト作品の上位を独占って訳にはいきません。国策映画の方は「まあ一度くらいは観ても良いか」的価値はありますが、二度と観なくても良い、って作品も多いのも事実。映画の出来云々てよりも、長くて観るのがしんどい、って言うのが本音かもね。ハリウッド作品の方にも早や送り(今やDVDではチャプター選択?)で、見せ場だけ観れれば良いって作品も多い訳です。
【大作=名作が多いって言えるかも・・・】 超大作に比べて、映画としての規模自体は小さくなっていると言えると思います。明確ではありませんが「超大作」が戦争全般や戦史に残る大きな戦いをモチーフにして、多くのエピソードを繋ぎ合わせて制作されているモノが多いのに対し「大作」と言われる作品には、大きな戦いの中での個人・小部隊のエピソードを中心に掘り下げて描いているモノが多いのではないでしょうか。ひとつのエピソードに経費やスタッフを投入する訳ですから、その分、良い条件での制作・撮影による内容の濃い作品、丁寧に作られた作品が多くなる訳です。戦車一両でも戦闘機一機でも潜水艦一隻でもよい訳ですな。実際に戦争映画ファンの選んだベスト作品の上位を多く占めています。ただお金をばら撒くのではなく、肝心なところで使えば良い作品が出来上がる、と言うのを証明したような作品が多いじゃないですか・・・。「SPR」なんか、そういう風に考えれば「超大作」っていうよりは「大作」なんですよ。名作に多くを語る必要なし・・・。
【名作の定義は何】 戦争映画の名作ってのはなんでしょう。一般的に言えば「鉄と血のぶつかりあう戦闘・作戦が良く描かれている」「登場する人物(軍人)社会(軍隊)時代背景や兵器の考証が正確である」「戦争によって左右される人生、苦悩する人間像が良く描かれている」「戦争の不合理性、非条理性、非道徳性が良く描かれている」「映画としてのエンターテインメント性に優れている」というような点が上げられると思いますが、全てを兼ね備えた作品ってのは観たことがありません。いやあるんでしょうが、まだ悟れてない私ATFには「これ」ってのがわかりません。アカデミー賞など世界の冠たる映画賞を受賞した作品でしょうか。多くの観客がラストシーンで思わず涙した作品でしょうか。観終わった後の興奮冷め遣らぬ作品でしょうか。たぶん名作といわれる作品は「戦争映画」としてだけでなく「映画」としても名作であろう、と思われます。でもやはり戦争映画ファンの皆さんには、どうしても譲れない「私にとっての名作」ってのがあるんじゃないでしょうか。と言う訳で答えは「戦争映画の名作と言うことができる作品は、戦争映画ファンそれぞれの胸の内にある」としておきましょう。
【戦争映画にB級C級はあっても駄作なし】 ごく普通の感性を持って観た場合に、どうしても観るに耐えない作品があったとしたら、それを「駄作」と言えるでしょうか。戦争映画は「人殺しを描いた映画」ですから、中には観るに耐えないシーンがある作品もあります。思わず目を背けてしまうようなシーン。でもそれは本当の戦争・戦場においては日常茶飯事なシーンなのです。私ATFは表題の如く「戦争映画には駄作はない」と思っております(AVにはある(爆)レンタルの金返せと思った作品が多々あるから)どんな作品であろうと、どこか見所がある・・・登場する俳優・兵器・軍服・軍装品・舞台となる戦場・・・確かに設定のおかしな作品はありますが、娯楽作品として観れば良い訳で、そう言う観点からすると、逆に見所が豊富にある訳です。「戦車バタリオン」や「シベリア超特急」など殆んど全編「スタジオ撮り」の作品もあれば「ゲシュタポ女囚収容所」なんてエログロの極みみたいな作品もある。「君を忘れない」のように「キムタクみたいなポニーテールの搭乗員がいるわきゃね〜だろ〜ッ」ってな作品もある。イタリア製低予算戦争映画、俗に言う「マカロニ・コンバット」の中にも、結構手の混んだ作品もありますし、戦車がワンサカ出てくる「おお〜ッ」と叫びたくなるような作品もあります。それらの作品の個々の場面の中に戦争映画の醍醐味が溢れているのです。低予算で制作された作品に「なんでこんな戦車が登場してるの?」とか「すげ〜軍服着てるな〜ッ!」とか「おお、こんな作品にでてるのか、この俳優は」なんて楽しみが一杯な訳です。映画が誕生して100年ちょっとですが、その中で制作された「戦争映画」に分類される作品の殆んど大部分が、俗にB級C級(中にはD級ってのも)の作品です。殆んどの作品が日本の戦争映画ファンの目に触れた事もないような作品ばかりですが「極めれば、そこに道が開ける」そこには意外なアッと驚く「B級C級戦争映画ワールド」があるんですよ、お客さん。
ある時「どうして戦争映画が好きなんですか」と聞かれて「そこに戦争映画があるからだ」と答えた救い様のないヤツですが、戦争映画を観た数は誰にも負けないつもりです(でも上には上があるんだよな〜)。しかしまだ悟っていません(爆)まだまだ戦争映画を極めれない、でいる私ATFの「戦争映画ファンのための分類講座」をこれで終了いたします。ご静聴(誰も聴いてないって・・・)ありがとうございました。 以降は、今まで説明してきた観点を基準に、おすすめの作品を紹介していきたいと思いますので、引き続き(懲りずに)ご来訪下さい【続く】
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