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2001年10月26日(金)
さて次に、戦争映画の舞台になった土地、地域について考えてみましょう。 以前にもカキコミましたが、戦争映画の題材としては圧倒的に「第二次世界大戦」が舞台として描かれています。欧州での戦いが中心となった「第一次世界大戦」と比べて大きな違いは、日本vs米英中が激突した中国、東南アジア、太平洋の島々を戦いの舞台とした太平洋方面がクローズアップされることでしょうか。 まあ他の地域が舞台になった作品もそれなりに制作されてますので、どんな戦いを題材としているか分類してみましょう。
A.ヨーロッパ(ロシア、英国、アイルランド含む)大西洋方面 ローマ帝国の滅亡の原因となった�爛殴襯泪麑餌欧梁膂榮悪甍瞥萓笋┐裟鑞陲梁海い織茵璽蹈奪僉4�多の国家が興隆衰亡し、数多の血が流されております。中世以降の騎士や王侯が主体となった戦い(国家の利権や王位継承、宗教等が原因)ナポレオン戦争(常備軍としての軍隊組織及び歩兵・砲兵・騎兵の三位一体型戦闘形態の確立)そして大量殺戮戦となる第一次世界大戦・・・第二次世界大戦・・・。 ドイツ辺りを中心として西側が�狎症�戦線�疆貘�(ロシア中心)が東部戦線を舞台として幾多の作品が制作されます。 第二次大戦以降「冷戦期の緊張状態」を除けば「西部戦線は異状なし」ユーゴや旧ソ連諸国など「東部戦線、未だ安定せず」ってとこですか。 大西洋を舞台とした作品は、もう�爍侫棔璽鉢瓩某圓�ますか。そうそう「ビスマルク」もね。
B.地中海・アフリカ・中近東(トルコ含む)方面 この地域は�爍銑瓩離茵璽蹈奪僂箸鰐�接な関係があります。古代ギリシャやローマの海上交易ルートやシルクロードの拠点であるコンスタンチノーブルを始め、北アフリカ沿岸の交易、キリスト教の聖地エルサレムなど莫大な富や信仰をめぐり、絶えず戦乱が繰り返されて来ました。 この地域で最も重要な戦いは、中世であれば�狃住�軍�甼畭紊任△譴亅猯鷆�によるアフリカ諸国の植民地支配�瓩修靴涜萋鷦\こβ臉錣任離�リシャ方面、北アフリカ・エジプト方面、マルタ島・シチリア島を巡る戦い、戦後の植民地独立、イスラエル独立以降繰り返される中東戦争、イランイラク戦争、アフガン紛争、湾岸戦争で、これらを題材とした作品が数多く制作されています。そして今回の米英によるテロ報復戦争「未だ戦火鎮まらず」ですな。
C.インド方面 四大文明のひとつインダス文明の発祥の地であるインドも、多くの民族、宗教、階級が入り乱れ、藩王国・諸王朝が乱立し戦いが繰り替えされてきました。16世紀のムガール王朝による統一が行われますが、一世紀後には英国による植民地支配が始まります。英植民地下のインドを舞台にした作品、主に冒険活劇がいくつも作られます。第一次大戦中、第二次大戦中とインドは戦略上の重要地点ではありましたが、直接枢軸側と連合国側が激突するような戦闘は行われなかった為、戦争映画の題材としては少ないですね。戦後、英国からの独立を経て現在に至りますが、パキスタンとの国境紛争、バングラデシュの独立紛争が戦争映画の題材って言えそうですがあんまり聞きません。そうそうインドと言えば世界有数の�牘撚菎膵餃瓩任垢�戦争映画なんか作ってるんでしょうかねぇ〜「躍るプライベート・マハラジャ」なんてね!
D.東南アジア、オーストラリア、太平洋方面 東南アジアと言っても、世界史上注目されるような歴史的事項は、列強の進出以前は思い浮かびません(勉強不足ですんません)英国によるマレー半島支配、スペインによるフィリピン支配、オランダによるジャワ方面支配、フランスによるインドシナ支配、独立を保ったタイ王国って事ぐらいですか。フィリピンは19世紀末の米西戦争後米国支配下となり、太平洋方面の独植民地は第一次大戦後、日米の統治下となり、ハワイも独立王国から米国の支配下となります。その後は皆さんもご存知の通り太平洋戦争(島々を巡る激戦)へと繋がっていく訳です・・・。戦後は各地で植民地支配からの独立が行われ、中でもインドシナの紛争は、後にベトナム戦争へと戦火が拡大して行きます。またフィリピンは長きマルコス支配の後、革命により新しい体制が生まれます。この辺が映画の題材になってる作品が幾つかありますね。 オーストラリアは太平洋戦争中、マッカーサーの反攻作戦の戦略拠点となりますが自体が戦場とはなっていません(日本軍機による爆撃、特殊潜航艇による泊地攻撃は受けていますが)戦争中の出来事を題材とした作品が幾つか観られるくらいですか・・・。英連邦軍として活躍するオーストラリア軍(第一次大戦ではニュージーランド軍とともにアンザック軍団を構成)を題材とした作品は作られていますが。
E.中国大陸、日本方面 中国大陸においては四大文明のひとつ黄河文明以来、幾多の王朝、民族が興亡し戦いが繰り広げられております。まあ戦いの規模が半端じゃない。三国志の中の戦いなんか、日本で数百、多くても数千の兵力での戦いが普通だった時代に数万、数十万、中には数百万の兵力が激突してたんですから、まったく。清朝以降、列強の侵出が激化、中国内の利権をめぐる戦いが繰り返されます。その後日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦と中国を舞台として列強の激突、国内各軍閥の勢力争いが続き、日本の大陸侵出の本格化とともに日中戦争・太平洋戦争へと戦火が拡大していきます。戦後は国民党と共産党の戦いを経て現在に至る訳です。まあ日本側とそれ以外の国で作られた作品で、それぞれ描かれ方が違うのは仕方ない事ですが・・・。 日本では奈良時代以降明治維新までに国内を二分した戦いと言えば、源平の戦い、南北朝、応仁の乱、関ヶ原&大坂夏の陣・冬の陣、戊辰戦争。対外戦争といえば、7世紀の白村江の戦い、元寇、豊臣秀吉の朝鮮出兵ですか。その他地域紛争(豪族・武将・大名による小戦争)は数知れず。でも前述の通り、これらを題材にした映画って全部時代劇なんだな〜。戊辰戦争は旧武士団編成軍+欧州型軍備編成部隊による国内戦だが、年末年始の特番TVドラマや大河ドラマにはなっても、映画化された作品は思い浮かばないんですよね・・・。その後、日清・日露戦争を経て日本の大陸侵出が激化して行くのは、皆さんもご存知の通りです。
F.南北アメリカ大陸方面 1492年のコロンブスによるアメリカ大陸発見以降、欧米人による植民地化が進みます。特に南米ではスペイン、ポルトガルの後援を受け、金、香辛料、その他数多の富を巡り(ピサロによるインカ帝国滅亡をはじめとして)欲望溢れる戦いが繰り広げられます。この後19世紀にスペイン・ポルトガル支配が弱まりラテン・アメリカ諸植民地の独立・建国が行われるまで続く訳ですが、これらの諸国は経済的&政治的基盤が弱く、20世紀に入ると内戦やクーデターが頻繁に起こります。第二次大戦時アルゼンチンは親独派(独系人移民等)が多く、戦後ナチ戦犯の逃亡・潜伏先として舞台とした映画が幾つか作られます。 北アメリカは16世紀以降、英国支配(アメリカ)フランス支配(カナダ)が進みます。ヨーロッパでの英仏の対立の影響を受け、17世紀末から18世紀半ばまで英仏の植民地軍間での戦いが行われます。英国支配に反抗し米13州が独立宣言に署名し、その後8年に渡る独立戦争が始まり、ご存知の通り英国の植民地支配は終わります。その後メキシコとの戦いを経てテキサス、カルフォルニア、ニューメキシコが合衆国に加わります。そして1861年工業中心・連邦主義を唱える北部州連邦と奴隷・農場中心の農業主体・州権主義を唱える南部連合が激突、アメリカ最大の内戦「南北戦争」が勃発、以降6年間に渡り国家を二分した戦いが続きます。 あとは19世紀末、旧スペイン植民地の利権をめぐる米西戦争くらいですか。 第一次世界大戦では、参戦しながらも戦闘期間は短いため、米軍をモデルとした作品は少ないです。そして1941年太平洋戦争が勃発します。
G.極地方面 北極方面を舞台にした作品は、幾つか思い浮かぶのですが、南極はねぇ〜。小説なら幾つかあるんですが・・・。
さすが人間の歴史は戦争の歴史というだけあって、戦争の無かった土地なんてないんでしょうね。��It happened there�瓩修譴蓮△修海乃�こったのです【続く】
【一部修正】20020202「F.南北アメリカ大陸方面」の一部修正
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