北東崎鳳凰−記録帳
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2001年11月20日(火) ●(数年前まで)

久しぶりに爺さんのいる特別養護老人施設へ。
自転車で10分ほど。

眼鏡が壊れたと言うので新しい眼鏡を届けに。
この爺さんは私が生まれたときからというか、ずっと眼鏡なので
眼鏡かけていない爺さんは違和感ありありで。(ワラ

車椅子に乗って、半分寝惚け気味。
なんか目の開き方が以前より力無いと言うか・・・。
目脂を取るってんで職員の姉ちゃんが二人かがりであれこれと。
「●さーん、じっとしててねー」
「あ、私こっち押さえておくから」
「ちょっと痛いかなー」
爺さん「(抵抗しながら)むがぅ・・・」
爺「痛いなー」
爺「ばかやろー!」
「あぁあ・・・」
私「あぁはは、こりゃまだ元気ですね。(^_^;)」
私は傍で見てただけですけど。

2年前の6月でしたか、この爺さんが
ここで永年世話になることに。
以来、私達と行動を共にすることは有りません。

それ以前は・・・煉獄でした。
少しでも目を離すとどういう行動に出るか
全く分からず。
アルツハイマーの老人の介護というのが
どういうものなのか、嫌と言うほど身に染みました。
週に三回の老人施設通い、半年に一回の3ヶ月に及ぶロングステイ、
こういうもののサービスはそれこそフル活用しました。
ただ、それでも、私らは幸運な方だったのかもしれませんね・・・。
介護保険が新制度になって、逆にやりづらくなったという方が
TVなどで賑わすようになってても、私らは逆に大幅に負担が減って
やり易くなったり。
特別養護老人施設に入れたのも、色々と条件を満たし、かつ
人数空きが幸運にも早かったためですしね。
要介護認定ってのも受けて、確か3あたりでしたか。
12345まであって、1が最重度、5は日常差し支え無い程度だったかな。
成績は普通でした。(笑

W大卒、とある大企業の工場長まで勤めたことの有るこの爺さん、
しかしこうなってはそんなもんまるで関係無いですね・・・。
死に際・去り際を見極め損ねましたね・・・。
もう自分の意思では何を思わんや・何を考えんや・何をか為さんや・・・。

しかし、この爺さんについてはこれで何とかなっているものの
私の家族親戚はまだ殆ど健在です。
そう遠く無い将来、こういった介護が必要になってくる可能性が
あることを考えると、必ずしも楽観視はしていられない状況です。

若者の負担増と言うのを、マトモに食らっていたりして・・・
本当に、なんとかせんと、老人の世話だけで人生潰されるような気も・・・


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