自作自受
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2002年12月21日(土) 連続(77)

魂荒削り

ガンガンガンガン
魂を揺さぶる

掻き毟る自分の汚点
吐き出せ
緑色の脳ミソ
脳ミソの欠片

カッターナイフはセブンイレブンで手に入れた
手首掻っ切るため
手首掻っ切るため
死ぬためじゃなく
手首掻っ切るため

強く押し当て
思いっきり引く

痛み?
こんなに寒いのに?

血が温かいよ。
傷口が熱いよ。
ほら俺
こんなにも生きている
可笑しいだろ?
こんなにも望んでいるのに
もっと深く
強く押し当て思い切り引く
もうこんな手首いらないって
すげぇ痛ぃ
傷口を開くと
血がじゅわっと
血管が呼吸してる
思っていたよりもそれはまるで血管みたいで
そこだけまるで別の生き物みたいで
俺の体の中に蟲がいる
ミミズみたいな赤い奴
引きずり出してやる

左手の小指がピクンと動いた
なんだこりゃ
こりゃ俺の指じゃないか?
まだ繋がってる
痛い
痛い
・・・?
どうして俺笑ってるんだろう?
可笑しい
可笑しい

こんなとこからは早く逃げなきゃ
左手がまだ俺のこと追っかけてくるけど
俺が探しているのは犬が咥えてる右手の方だ
12号室に足の無い女はいなかった
首を斜め四十五度に傾けて
表情を変えずに目玉だけで俺のことを見た女は
脳ミソが右に片寄ってるから俺のことは忘れたみたいだった

可笑しい?
おれは右手で
俺は右手で
そいつの頬を撫でてやって
得意げな顔で
ザマアミロ!

彼女申し訳なさそうに
涙を流し
ごめんね。ごめんね、ごめんね、ごめんね、ごめんね。

きっとあんな風に笑えたら
風邪をひくこともなかったのかもしれない

まだ心が寒い


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