自作自受
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魂炙り出し
空っぽの頭がガンガンする
真っ白の世界 地上から1メートルほど上空に浮かんでる 真っ白な天使が俺の身体を撫で回す 気持ちいいやら恥かしいやら 久しぶりにペニスが元気に立ち上がる
壊れた声がする 盲腸のあたりがずきずき痛む 誰かが俺の手を握ってる
良く見りゃ死んだ女房にそっくりだ 腐ったミカンみたいにひしゃげた顔で 俺の横に立っている そういやこんな顔した娘がいたかもしれん
てるてるぼうずみたいにブラブラぶら下がってるのを思い出した ゲロ吐いてな 糞尿を垂れ流してな 醜い顔で恨めしそうに壁をみていた
女も続けて死んだ 引力に惹かれて砕け散った ネチョとした赤い液体が排水溝に吸い込まれていった 俺はそいつを舐めてみたが 女房の味はしなかった
俺はアイツが憎くて憎くて殺したくて殺したくて ここと同じ真っ白い壁を突き抜けた
あとはただひたすらゴミを漁った ゴミにまみれて歩き続けた 俺はゴミか? ゴミみたいなもんか? いや、俺こそゴミか? 可笑しいな? 可笑しい! 盲腸のあたりがずきずき痛む
思い出した! 俺は腕に刺さった棘を飲み込んで したたる液を飲み干して 12号室を探して歩き出した
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