優しい人はだいたい重い荷物を背負っている。過去に大きな痛手を負っている。同じ痛みを味わせたくないから弱い人をかばう。言葉のナイフで傷つけたくないから柔らかく話す。哀しいくらい優しい人はきっと想像が及ばないほどの幾多の困難を乗り越えて来ている。そして両手の端が地平線に見えなくなるほど大きな腕をまわしておおらかに人を包み込む。優しい人は誰も知らないところでひとりで泣いては笑顔で人を励ます。