前日の件は、特に問題も無く、極爆、心身共に健康である。 漫然と喜んではいるものの、 「肉が大丈夫だった」「極爆の胃が普通じゃなかった」「食あたりを起こしたものの、就寝中で気付かなかった」 など、考えられる可能性は多岐にわたり、 しかも判別は困難だ。 さて、どれだろう。
読書をしながら喫煙。至福の時である。 暫く、後。 ゲームをしながら一服しようと煙草を手に取り、着火を… ……!! ライターが無い! 馬鹿な、極爆がつい30分程前に使用した筈なのに。 仕方ない、他のライター……も無い。 喫煙者の部屋に、ライターが一本も無い筈があるか! ここまでくると、先程の煙草への着火も疑わしくなってくる。本当にライターで点けたのだろうか? と思っていたら、寒いので先程潜り込んでいた毛布の奥に引っ掛かっていた。ほっと安心。 とはいえ、これの他にはライターが無いのは事実であり、不可思議は不可思議なのだ。 夜中だというのに、伝説の「物隠し妖精」と闘う羽目になった極爆。 眠気と、部屋の荒れ方を見る限り、形勢は不利である。
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