詣でる

 初詣、縁日、夜店

 意外な程多くない人出を掻き分け本殿に向かう
 午前中は多かったであろう書初めの子供達も
 薄暗くなった時間ではポツリと数人だけ

 受付の巫女さんは火鉢で暖を取る
 初雪が降った境内の地面が少し濡れていた

 おみくじは吉、今はそれ程良くない困難な運勢も
 努力、そして忍耐で乗り切れば良し
 そういう事らしい

 今年は自分にとって変革の年
 自分自身そうしなければいけないと考えている
 そんな自分にぴったりのおみくじが僕を迎えてくれた
 嬉しい限りだ

 帰りは夜店を冷やかしながら

 幾つになってもやっぱり夜店は楽しい
 輪投げやスマートボールをする知らない子供に声援を送る
 美味そうな匂いと湯気と人々の楽しそうな声

 初詣、縁日、夜店

 一年はこうして始まる







  大魔王の館へ跳ぶ



2003年01月02日(木)

大魔王の脳溶け日記 / 大魔王

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