新たな地で。 - 2004年10月10日(日) 金沢の地でふと思ったのは。 TAKUROはひとの感情や経験を、 山や谷や、そういうUP & DOWN と表現するのだけど、 狛は方位磁針の東西南北を思い描くことがあって。 それは、 時間の流れの中で一つの線のような距離として考えるのではなくて、 放射線状に四方八方に広がってゆくベクトルのような 物差しでは計れないもののように想うから。 優しさとか笑顔とかに満ちた温かい南側もあるし、 新しいものに挑戦する不安と希望に揺れる東側もある。 物事の終わりとか別れにつながるのが西側で、 冷酷さとか醜さとか苦しみを混ぜたようなカリスマ性があるのは北側だ。 誰もがみんな、それぞれの場所をバランス良く行き来して、 自分の感情をコントロールしているのだとしたら、 彼らはきっと、南側を向いていることが多いのだと思った。 南十字や琴座のベガ。 風が吹くのも南から。 でも、あたしが求めてるのは、最北端と最西端を結んだ直線の上。 悲鳴のような酷く痛々しい感情を吐き出すくらい、 どうしようもない想いを容赦なくぶつけてくるような、 そんなベクトルの上にいる彼らに逢いたいと思った。 ...
|
|