狛の日記...狛。

 

 

言葉。 - 2004年02月12日(木)

日野原さんというDr.の講演を聴きながら、とても幸せな気持ちになれた。



人の記憶は酷く曖昧で、
小さなことからどんどん忘れて、
嫌だったことは都合良く作り変えて、

高齢になれば痴呆という病名で、嫌なことを忘れてく。

何て都合の良い生き物なんだろうと思いながら、
その想いの奥で、
人がそうなるように産み落としてくれた神様は、
何て慈悲深いのだろう、と考えたら眩暈がした。


輪廻転生を信じるわけではないけれど、
でも、もし輪廻転生があるならば、
前世の記憶がないことは、果てしなく凄いことなんだと思う。


人はとても弱くって、
一人分の人生を生きていくのがやっとだから、
前世の人生の記憶を持ったままでは、
新たな生命を生きることができないのだと思う。




長生きしなさい。

そのお医者さんがそう言って笑うから、あたしもつられて笑ってた。



嫌なこと、
辛いこと、
哀しいこと、
切ないこと、
人を傷つけてしまうこと、

それれはこの先きっと数え切れないほどあるけれど、
でも、長生きすれば全て取り返せるんだって。
何があっても生き抜けば、
失敗したことを、取り戻せるチャンスが廻ってくるんだって。

だから長生きしなさい、って。


そういって笑うから、
あたしも自然と笑ってた。







長生きしよーっと。
そんで、ずっと笑ってよーっと。






人の言葉は、時として残酷で、
でも、時としてとても幸せに満ちている。

必要な言葉は、
必要な時にきちんと狛の元に届けられるから、
また幸せな気持ちのまますごしていけるんだ。


...



 

 

 

 

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