せきねしんいちの観劇&稽古日記
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劇作家協会の会報「ト書き」の原稿を書き上げる。 富士見丘小学校の三年間について書いた。 限られた字数であれもこれもと欲張ったら収集がつかなくなり、結局、何をやったかを具体的に書くよりは、この三年で僕が得たもの、そして、これからのことを会員のみなさんに向けてお知らせしようとわりきった。 実質、篠原久美子さんと僕とが中心になって動いている、富士見丘小学校の演劇授業だけれど、これから先、どうやっていこうかと考える。 これまた限られた予算の中でできることは何か。三年間で積み重ねたことを、きっちり外に向かって発信するいうのが、今の僕には一番意義のあることに思える。 一年目の授業風景をまとめたDVDとは違う、「芝居づくり」について。そして、富士見丘小学校の先生方と、僕たち劇作家、演劇人が、どんなふうに、共同作業をつみかさねて、子供達に向き合っていったか。 四年目になる来年は、今年よりもまた一つ先のことを目指していきたい。まだどんな芝居をつくることになるかは、見当もつかない。うまくいくか、途方にくれるかもわからない。 でも、この間のワークショップでディディとクリッシーに言われた、「一度、途方にくれることが大事だ」という言葉が、勇気をくれる。 今年の「光速マシーンに乗って」も、はじめのうちは「どうなるんだろう?」と思っていた。でも、そこから始めたからこそ、あの舞台ができあがったんだと思う。 「大人がやりたいことを子供達にやらせる」んじゃないというのは、こういう出発点のことを指すんだと気づいた。
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