せきねしんいちの観劇&稽古日記
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TV番組「リンカーン」を見る。 お笑いコンビ「フジワラ」の藤本敏史が、ゲイのマーチングバンドに参加する、海外に行かない「ウルルン」だ。 ステレオタイプのゲイを、番組的にうまく使って、きっと見ていて、いやーな気持ちになるんじゃないかと思っていたのだけれど、これがなかなかいい番組になっていた。 藤本敏史の真剣な向き合い方も好感が持てたし、ゲイだからといって、下に見るような視線は全く感じられない。 サークル内の軋轢、とてもきびしいリーダーでもある指揮者の彼のカミングアウト、そして初めての大会への参加。 端々で、やや構成したんじゃないの?という感がなきにしもあらずだけれど、ゴールデンタイムにこの番組がしれっと、放映されていることがとてもうれしい。 企画としては、キワ者的な扱いだったろうと思うのだけれど、出演者(お笑いのみなさん)の視線がまっすぐでとても真摯だったことが、後味のよさを生んだと思う。 なかなか思うように演奏ができないメンバーに対して、厳しいだめだしをする指揮者の彼に、フライングステージを始めたばかりの頃の自分を見たような気がした。年齢もほぼ同じくらいだ。 どうしてできないの?とか、やるって決めたんならやろうよ!とか、僕も似たようなことを言って、当時のメンバーをひっぱっていた。 あの勢いというか、むちゃくちゃさがなくなったのはいつ頃だっけかなと、もはや懐かしさすらかんじてしまう。 指揮者の彼に、もし会う機会があったら、いろいろ言ってあげたい気がする。きっといつか会える、そんな気もしている。
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