せきねしんいちの観劇&稽古日記
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| 2005年12月27日(火) |
リーディングと忘年会 |
仕事のあと、新宿の藝能花伝舎で演出家協会のマレーシアの劇作家のリーディングに向かう。 くにおさんが翻訳した作品の途中から最後まで、リーディングを聞かせてもらう。 どの作品もおもしろかったが、中でも、渡辺えり子さんと西山水木さんが出演した「小豆娘」が圧倒的だった。 マラッカに生まれた少女が女優にあこがれ、週末、通りで「小豆のスープ」を売ってお金を貯める。週末はおめかしして、遊園地に行き、そこで男たちに買われたりもする。そのご、自分も歌劇団に入るが結婚して退団、今は離婚して、トイレの掃除婦をしている。彼女のモノローグを、今日は2人の女優が語る。 何度も語られる心の叫び「ほしい! ほしい! ほしい!」という言葉がものすごい。ほしいものをさがしてデパートのあらゆる売り場にかけつけるけど、私のほしいものは、そこにはない!という彼女の心の、まさに「叫び」がまっすぐに届く作品だった。いいものを見せてもらった。 大急ぎで、新宿に出て、トップスで篠原さんと打ち合わせ。 富士見丘小学校の台本の打ち合わせ。全体の構成をほぼ決定する。 枠組みになる「放課後の卒業式」と、その中に入るこれまでの演劇授業の内容と「未来の友情」。舞台をどう使うかということも、おおよその見当をつける。 10時過ぎまでしゃべり、篠原さんにさそわれて、居酒屋で軽く飲むことに。 11時までという約束で、おしゃべりたくさんの二人の忘年会。ごちそうさまでした。
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