せきねしんいちの観劇&稽古日記
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家の玄関の脇にあざみが生えている。 母親に聞いたら、毎年、生えてくるのだという。それが日に日に大きくなっている。 盛大に枝分かれして、とげのある大きなギザギザの葉を広げている。一日の10センチほども育っている気がする。枝のそれぞれが縦横に大きくなるので、こんもりとした緑はどんどんかさだかくなっていっている。まん中の茎のてっぺんには、早くもつぼみらしきものができている。 あざみってこんなに早く咲くんだったろうかと考える。雑草のようなといってもいいようなたくましさだ。 朝晩、圧倒されながら、元気づけられている。命のいきおいのすばらしさに。 須藤真澄「長い長いさんぽ(後編)」を読む。 愛猫ゆずをペットの火葬場に連れて行き、戻ってきた須藤さん夫婦の、その後数日間のお話。 前編以上に、自分を含めて死にとまどい受け入れられないでいる自分を冷静に見てるかんじがする。おかしなことしてんなあという自嘲とか、どんなふうに見られてるだろうか自分?という視点とか。 死んでもずっと一緒にいるんだねという思いが伝わってくる。命に対する向き合い方のひとつの形。 ゆずは、しあわせだね。だったね、じゃなく。
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