せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2005年03月10日(木) 「二人でお茶を TEA FOR TWO」稽古

 先月終了した富士見丘小学校の演劇授業、今日は4月からの新六年生、今の五年生の最初の授業、扉座のワークショップだ。
 保健室の前で六年生のアキトくんたちに会う。この間の「卒業を祝う会」にどうしてこなかったのかと聞かれて、ごめんねと謝る。それよりも、授業中なのに、なんでこんなところにいるのか聞いたら、「爪切ってた」と。「早く教室戻りな」と言って別れる。
 初めて会う五年生。田中さんがいつもとは全然違う表情でどんどん仕切っていく。
 扉座の俳優さんたち十数名と音響さんで、とってもよく出来た演劇入門になっている。
 今度の子ども達は、今の六年生よりも、集中のしかたがきちんとしているかもしれない。
 テレビカメラがなくて、見学者が少ないせいもあるだろうし、6年生の授業の様子を聞いて知っているせりもあるかもしれない。
 前半はゴジラに踏まれるエチュードや、銃で撃たれるエチュードなど、「想像力」を使う。
 後半は、茅野イサムさんの演出で、横内謙介さんが書いた短い場面「さよなら先生」。
 駅のホームで別れる先生と子ども達。
 佐藤累央さんが先生として仕切る1組の様子を見ながら、泣けてきてしまう。
 子ども達がとっても真剣に演じている。演技とは言えないのかもしれないけど、自分の番の台詞を覚えて、きちんと言っている。佐藤さんも、先生を演じようというのではなく、子ども達の一人一人に話しかけてた。
 最後に全グループの発表。どのチームもとってもよかった。この子たちと四月から一年間、演劇授業のおつきあいが始まる。いい授業になるよう、しっかり準備して、一人でも多くの子に演劇が好きになってもらいたいと思う。
 終了後、渡り廊下で篠原さんを取り囲んでいる6年生の女の子達に会う。ここでも、「祝う会にどうして来なかったの?」と聞かれ、「手紙書いてたのに」と言われる。
 校長室で給食をいただいているときに、さっき会ったゆりちゃんたちが手紙を持ってきてくれた。ありがとうと受け取る。
 子ども達は、メインでは授業をしていない僕のことをちゃんと見ていてくれたんだなとうれしくなる。宝ものをもらった気持ちだ。

 午後、新宿のサザンシアターで絶対王様公演「やわらかい脚立」へのフライヤーの折り込み作業。なべちゃんと二人で。
 とっても親切な絶対王様の表方スタッフの対応に心があたたまる。どうもありがとうございました。

 夜は稽古。あゆみちゃん、まみー、いっこうさんが来てくれる。
 ラストの二人のありようについて話す。
 25年を経てきた二人の気持ち、それをどう表現していくか。いろいろ話す。

 3場のやりとりが思っていたよりも、ずっとはずんで楽しくなった。
 当たり前なのかもしれないけど、用心深く探りながらのやりとりが続く、出会ったばかりの場面よりも、何年も経って、すっかり気心が知れてからの場面の方が、軽快なテンポになる。
 いつの間にか、近くにならんで座ってもだいじょぶな関係になっているのがおもしろい。
 劇中の二人だけでなく、僕と森川くんも。そんなことも感じながら、芝居をつくっていけるのは、なんてしあわせなことなんだろうと思う。

 初日まであと6日!


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