テレビでやってた レインボー最中
康司くんを思い出したじゃないか 懐かしい
今どうしているのだろう 就職ちゃんとしたんだろうな 似合わないスーツ着ているのかな
康司くんと別れて 立ち直るまで8ヶ月かかった 好きで好きでしょうがなかった
知らないうちに声をあげて泣いてた 体の隅々がきしんで 彼の不在を知らせてた
骨が泣いてる そんな感じだった
それからだ 本気で人を好きになるのをやめたのは
いつもどこかで醒めて自分を見てる そんな感じでいた
どんなに好かれても心を開くことはなかった すべてをかけようなんて思ったこともなかった 自分の名前すら偽って 本名も知らせたこともない
もうこりごり 本気で人を好きになるなんて 愛したいとも思わないし愛されたいとも思わない セックスフレンドでいてくれればいいと思ってた
感覚だけで好きでいられれば 逢うときだけいっしょにいて幸せならそれでいいと
それだけ康司くんの存在はいまだにあたしの中では大きい
どうしてかなんてわからないけど 全身アトピーで本当に苦しんで 背中に手が届かないからだんなちゃんに薬を塗ってもらった 即走ってプスムスで手を洗ってただんなちゃん 移らないのに
そんな体でいて 薬の副作用と運動を禁止されてたのでぶくぶく太ってた そんな体を 康司くんはいとおしんでくれたから
それからあとの彼氏は アトピーが治ってしまって薬も使わなくなったから ぶくぶく膨らんでた体も元に戻った 以前のような体だったら抱いてくれただろうか
体のせいで臆病になっていたあたしを外に連れ出してくれたのが康司くんだった 二人で手をつないで歩いた 年齢差はなんとものすごかったのだ お母さんとあたしは何歳も違わなかったのだ(爆)
お母さんに申し訳ないと思ってた こんなにかわいい子が道に迷ったらどうしようと
でも康司くんはその後ちゃんと年齢にあった女の子と出会って その子を選んだ よかったと思う
康司くんのことを好きでいながらも いつ別れようかとそればかり思っていたから
でも立ち直るのに8ヶ月かかった 今でも思い出す キンキの剛くんに似てた かわいい子だった どうしてこんなオバチャンを相手にしたのかわからない 今でも
今でも新潟が好きだ 康司くんが住んでいた街 あれから行ったことがないけれど
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