初めて

電話で話した日のことを
まるで今さっきのことのように覚えてる



あんなにいっぱいいろんなこと知ってるのに
メールやチャットで誰にも言えないようなことまで話してたのに


いざ
　声を聞いてしまうと


なにか恥ずかしくて


あっ・・
・・・なに・・・？

い・・やなんでも・・


この繰り返しで
しまいには二人で吹き出した



心配しなくていいから

・・・・・うん


これからずっといっしょだから

・・・・・うん




そうだね
初めて会話を交わしたのは初夏
最初は文章だけを見てなぜか印象に残った

どんなひとなんだろ

それから


メールを交わし会話を繰り返すうちに
いつのまにか痕跡が気になるようになり

ふと気がつくと毎日の言葉のエール
あんまり話せない日はなぜかちょっと不機嫌




庭に彼岸花の花が咲き乱れて
きんもくせいからの便りも風に乗ってくる季節







あなたの住んでいる街も
こんなふうですか？
同じように季節は変わってきていますか？