にっきっ♪

2003年10月27日(月) 王監督

ソファでうたた寝をしてて、ふと、点いているテレビを見ると
ダイエー優勝のビールかけをしてる場面と王監督が嬉しそうにインタビューに答えてた。

王さんを見るとあたしは、いつも思い出す事がある。
あれは、あたしが小学生の頃、東京ドームではなくて後楽園球場だったっけ。
春休みに巨人×阪神のオープン戦を母と弟と妹とあたしの4人で見に行った。
それは、初めて行ったプロ野球観戦で、確か藤田監督の時だったと思う。
試合が始まる前に王さんがバッティング練習をしていて、
王さんてテレビで見たイメージはすごく温和な人だと思っていたけど
すごく目が鋭くて、近寄りがたい雰囲気を漂わせていた。
試合は確か延長戦まで延びて、母と妹は先に家に帰り、試合を最後まで見たかった私と弟は残った。
帰りの電車代と何か飲みたいものがあったらと母がお財布を私に渡してくれた。
それがいくらだったかは、覚えてないのだけど、私がそのお金を責任を持って管理をして、弟を家まで連れて帰らなくちゃという使命感を感じてた。
試合が始まった頃はぽかぽかと暖かい陽気だったのだけど、母と妹が帰った後は夕方っぽいかなり肌寒かった。
弟が「お姉ちゃん、喉乾いたぁ」と言い出して、何か飲み物を買わなくちゃっと
売り子のお兄さんが売ってる飲み物は、ビール、コーラ、コーヒー
弟は、「ボク、寒いから温かいコーヒーが飲みたい。」と
その時にあたしが思ったことは、コーヒーって大人の飲み物っていうイメージだし、こんな小学生がコーヒーを買ってもへんな風に思われないかしらん。
そして、一番のネックは、コーヒーはコーラよりも値段が高かったのだ。
母からお財布を預かってるあたしは、そんな高いものを飲んでもいいのだろうか。帰りの電車代にひびかないだろうか。と色々考えた。
今、思うと、コーヒーがコーラより高いといってもたぶん100円とかそのくらいの違いなのだろうけど、その時のあたしは、その時にコーヒーを選択するのはすごく贅沢しちゃうようなそんな気がした。そんなお金の使い方をしたら母に怒られるかもっていうよりか、すごく申し訳ないような気がしたのだ。
でも、あたし自身も寒かったし、隣で半ズボンの弟もとっても寒そうだった。
そして、何回が売り子のお兄さんにください。と声をかけるのをためらいながら、あたしは決心した。
「コーラをください。」
そのコーラは紙コップ入りで、氷がザクザク入っていてコップを持ってるだけでも寒かった。
その氷のいっぱいのコーラを震えながら飲む弟の言葉が今でも耳から離れない。

「お姉ちゃん、寒いよぉぉぉ。」

「かんばって飲みなさい。」

自分の選択が間違ったかも、って思いながらもあたしの言葉はきつかった。

家に帰って母にこのことを話した時に、母はあっさりと「コーヒーを飲めばよかったのに。」と 
弟にかわいそうなことをしちゃったなぁ。と

今でもコーラを見てもコーヒーを見ても思い出さないんだけど
王さんの顔を見るたびに、あたしはこの時のことを思い出す。
弟は、この事を覚えてるのかな・・・


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