twilight shackles
枷夜(かや)



 記念日は初めての部屋で:1

私があの人の中の「主人」に出会った日
あの人が私の中の「奴隷」を受け入れた日

あれから、一年が経った

一年前の今日...はじめて2人きりで会うことがあった
あの人(以下ご主人様と区別するため「カレ」と書きます)と
会うことはもちろん、この間別れた前彼にも言ってあった。
隠すことでは無いから。
私もまさか、こうなるとは思っても居なかった。
ただ、色んな話をしたかったと言うのが正直な気持ちだった
カレも、まさかこうなるとは思ってなかっただろうと思う

ちなみにその日の会う直前まで私は愛しい前彼のそばにいた
朝、カレから携帯電話を忘れたと伝言があり、気付いたのは
ずっと後のことだったのだけど...
まぁ、なんとか合流は出来るだろうと言うことで、駅まで
彼に送ってもらい、キスして別れて待ち合わせ先に向かった

待ち合わせの時間頃...カレから電話が来た
「今、●●から電話してるんだけど...」
場所がわかったので迎えに行く
会ったのは何ヶ月ぶりだろう...しばらく会うことは無かった
と思う。前に会った時は私の隣には前彼が居たけれど...
今回はひとりで会う。彼氏以外の男の人と2人で会うのは
私には全然普通のことなのだけど、周りはそうは思わない。
それでもいい...ただ、この人に会いたかったのだから...

カレは数ヶ月前と変わらない不思議な微笑で私を待っていた

お気に入りの喫茶店でお茶をする。この喫茶店には前彼も
来たことが無い...。連れて行きたかったのだけど、機会が
無いまま、時が過ぎ...。結局行くことなく終わった
煙草がダメなお店だったので長居はしなかった
どうやらカレは煙草が吸いたかったらしい...
喫茶店で話す中でいろいろなことを話した

ホントはその喫茶店で終わるはずだったのだけど
そのまま電車で移動する事になる

移動してカラオケに行く。
どうやら遊びたかったらしい...(笑)
飲み物はお酒限定とか言われて
仕方なくカルピスチューハイ頼んだ気がする...
カレはソルティドックだったかな...

一時間半ほどカラオケしてご飯やさんを探す
地下にある感じのよいお店を見つけて入ってみる
カウンターで、ガラス越しに厨房を見ることが出来た
薄暗かったけれど気に入った。そこにはそれ以来一度も
行っていないけど...また行きたいと思ってる。

そこでももちろん、飲み物はお酒限定
一度にたくさんのお酒を飲む事なんてなかったから
あんまり飲めないよ〜〜って言いながら飲んでたな...
メインはカクテルだったけど、途中でワインに手を出した
カレは白で私は赤
ワイングラスでカンパイってグラスを鳴らす
お酒の勢いで色んな気持ちを吐き出した気がする
カレはそんな私を受け入れてくれた

いっぱい話して色々食べた...
カレにはそのとき、自分の中にある感情のことも話した
最近あった辛い出来事のことも話した
そろそろ出ようか...って出た時には最寄り駅からの
最終バスが終わってる時間だった...
タクシーを拾えば帰れるかもしれないけれど...
一緒に居たいと思った。もっと話したいと...

一度、家に電話した。
親はすでに寝ていて、代わりに兄弟が出た
あまり相手にされなかった。
カレが電話を代わり、謝罪した
電話を切った後、カレがタクシーを拾った
タクシーに行き先を言って、車は夜の街を走り出した
私はお酒に酔ってフラフラだったから覚えてないけど、
着いた先は、よく知っていた

タクシーを降り、手を引かれて向かったのはラブホテル
私は酔っていたのか正気だったのか
ここで話の続きをするのだと信じて疑わなかった...

部屋に入り、私はベッドに座り込んだ
「シャワー、浴びてきたら?」
言われるままに、シャワーを浴びる
ラブホに行きなれてる所為か(苦笑)普通に部屋着に着替え
「どうぞ...」と言って、カレにも入ってもらった

ガラス張りのお風呂を背中に、私はドキドキが止まらなかった
ちょうどセックス自体が怖い時期で、それはカレにも言っていたし...
シャワー浴びたら話の続きかな...
そんなことを思いながら待っていた

待っている時間はとても....とても、長かった

カレが上がった
少し、話をした。

けど、話は思わぬ展開になってしまった

2002年08月24日(土)
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