今迄。そしてこれから。

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■ キズナ




「つながっているんだなあ」
間抜けな声で、君が言う。
「なにが、だれと、どこで」

僕の言葉は手の中のグラスに吸い込まれていく。
透明の、透明のどこまでも透き通る水。
覗き込めば夜空とそれに引っかかる星達までも
映してしまいそうな液体を飲み干して。

「君と、僕とが、こころのなかで」

真顔でささやかれて。
グラスを投げつけてやろうか?

「風呂に入りすぎて頭沸いたんじゃねぇの」

なんだってそんなことをいいだす?

「どうしてかなぁ。なんでだろうなぁ。」
しきりに隣で首を捻っている相手にどう反応してよいかわからない。
「無二っていうのは、いや、まったく良くできた言葉だよ」
そういって彼は何度も頷いていた。
銀の月と無数の石とが下がっていて、黒い布は少々重たそうだった。
その証拠にほら。
少しずつはがれて、白々とした光が見えている。

「絶対、離れない」

馬鹿だなぁ。

「安心してるんだ、いや、確信か」

言う言葉も見つからないよ。



そんなこと、自明だろう?

「生まれ変わりなんて、嘘っぱちだなぁ。」

僕は人差し指で相手を黙らせた。

「もっかい生まれたって、君と会うことには変わらないのにね。」





2005年04月04日(月)
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