私がいつも、一番大切に思っていることは、人の心の可能性です。
小さい頃に読んだ物語が、今でも心の中に生きていて、 私の人生にすばらしいヒントを運んできてくれます。
それは、アーサー王伝説のキリストの聖杯のお話。。。 たしかこのような内容でした。
その頃のアイルランドは土地がやせ、人々の心も病んでいました。 アーサー王は円卓の騎士たちを集めてこう言います。 『しあわせになるという「キリストの聖杯」を国中から探してきなさい。 条件はひとつだけ。3年間で村々をまわり、 その村の人たちの話をきき、いっしょに土地を耕し、人々を楽しませること。』
円卓の騎士たちは国中に散っていきました。 騎士たちはアーサー王のいいつけどおり、村々を巡り、土地を耕しながら、 キリストの聖杯を探し続けました。
3年後、騎士たちはアーサー王の元に戻ってきました。
ところが「キリストの聖杯」を持ち帰ったものはだれもいません。
アーサー王は騎士たちにこう言いました。
『すべての騎士たちがキリストの聖杯を持ち帰った。 国中の人々がしあわせになったこと。。 それがキリストの聖杯そのものじゃ』
この物語がくれたステキなメッセージ。。。 アーサー王のすばらしさ、 そして、本当に価値があるものは、実は形のないものだと子供心に感動したことが、 今も私の根っこにあるのです。
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