娘のスバルは夕ご飯を食べながら、 学校での出来事や自分の考えをいつも私に話してくれます。
『ねえ、ママ、きょうね、Mちゃんから 「スバルの考えだけ違うのはおかしい、みんな同じにするべきだ」 って言われたんだけど、 スバルは反対に、みんな同じということのほうが違うと思うんだ』
『ママもそう思うわ。 デパートってものすごくたくさんの種類が置いてあるでしょ みんなの好みや考え方が同じだったら ひとつのものでいいし、 みんなちがうから 世の中にはいろいろなものがあるし、 新しい発明だってあるでしょ。 みんなちがって、みんないいのよ』
『うん、ほら、3年生のとき、国語の教科書にのっていた ママに読み聞かせした詩があるでしょ。 そこでも同じこといっていたよ』
スバルは、わたしに金子みすずの詩を聞かせてくれました。 わたしが両手をひろげても、 お空はちっともとべないが、 とべる小鳥はわたしのように、 じべたをはやく走れない。
わたしがからだをゆすっても、 きれいな音はでないけど、 あの鳴るすずはわたしのように たくさんなうたは知らないよ。
すずと、小鳥と、それからわたし、 みんなちがって、みんないい。
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