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oneday  ぽぇ



 
 エリザベス・キューブラー・ロス

クリスマスの夜
衝撃的なドキュメンタリー
最後のレッスンを見た。

世界的ベストセラーとなった
『死ぬ瞬間』の書で一躍名を馳せ
「死の専門家」として多くの患者の
心の支えとなった精神科医キューブラー・ロス
その彼女の終末期の真実を見せ付けられて
これからの私の生き方を肯定されたようで
こんなに気持ちが軽くなった事は無かった。

初めてキューブラー・ロスの本を手にしたのは
『人生は廻る輪のように』だった。

私は何度も入院を体験し
「死」と直結しながら生きて来た事情から
それらにまつわるありとあらゆる本を
どれほど読んだことでしょう。

気持ちは軽くなっても
救われたとは言い難かったけれど
「死」の恐怖からは解放され
その文字は頭から消え去ったのに
人生には迷い続けていた。

最近
自分の人生を生きよう
誰の為でもなく自分自身を大切に
私の中で私を中心に置いた生き方をしよう
と、考えをまとめ実践の準備に入った
まさに、その瞬間に出会えた映像だった。

生活の
あらゆる場面で一人称を入力され
よーーーく分かっていた筈なのに
脳に定着しなかったスタンダードな考え方
それは自分の人生を生き切るという事。

自分を無にして生きて来た事を
後悔はしていないし
それで良かったと思っているけれど
少しは母自身を生きさせて・・・ねっ宙。

これからは形を変えた愛情を
注いで行こうと考えている。

キューブラー・ロスが言っている
最後に残るのは人の愛だと。

私自身を生きながらも
愛を置き去りにしない
バランスが大切なのでしょう。

「ホスピス」の礎を築き
死に行く人々に寄り添って
世界的な評価を受け
自分自身を生き切ろうとした
そのキューブラー・ロス自身が
「死」に向かい合った時・・・。

静かに聖女の如く「死」を受け入れ
幸せな最後を迎えるのでしょう
と、思っていた。
そう期待さえしていた。

けれど
そこにいるキューブラー・ロスは
見苦しいほどに毒舌を吐き
死に行く人々と対峙している時の姿からは
想像すら出来ないほど赤裸々に
素の顔を曝け出していた。

その本音を知った多くの人達は
キューブラー・ロスの元を去って行ったという。

人間関係でも
ここからが始まりだと思うのに
あっさり去って行ってしまうとは
何とも物悲しく寂しさを感じる。

そこから
人は無理をしたり背伸びをしたりせずに
小さな存在で良いのだと教えられたし
私が持っている愚かさや薄情さ
人の目を気にする弱さとか
欲望や欲求を押し殺す必要など無いと
断言されたようで本当に楽になれた。

 

最後に残るのは人の愛。

2004年12月27日(月)
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