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oneday  ぽぇ



 
 孤独感

先週の日曜日に母と病院へ行った。
父はリハビリで杖を頼りに歩行まで出来ていた。
本当に驚異的な回復を見せてくれて
思考力も殆ど以前と変わらないところまで
戻ってくれていた。

翌日からは宙の学期末試験があるので
2〜3日、来られない事を伝えて帰宅。

ところが私が風邪をひいてしまい
月曜から金曜まで行ってあげられなかった。
(風邪をひいていると面会禁止ため)

土曜にやっと会いにいく事が出来
病室へ一歩入った瞬間に飛び込んで来た父の姿。






点滴を受けているその様子に
一瞬、心臓が止まりそうになるほど仰天した。

近づいて息を確かめ
呼吸をしているのが分かった時は
安心したのと同時に
へたり込みそうになった。

日曜日に見た父は何処へ行ってしまったの?

慌てて兄に電話をし
事情を説明してすぐに来てもらった。

病室に戻り言葉をかけると
入院当初と同じ様相を呈し
痴呆症状態に戻ってしまっていた。

月曜日には一応親族が集まり
皆で呼びかけ手を摩り
何度も何度も声をかけ続けた。

ふーーーっと目を開けた父の顔は
穏やかな表情となり
明らかに覚醒して行くのが分かった。

私が行かれなかった5日間
極僅かな刺激の仲で
ただただベットにいた父は寂しさとせつなさで
生きる気力を失ってしまっていたのでしょう。

食事も取ろうとせず
水分も飲まなくなっていたと
看護士さんから聞いた。

私が毎日通う事で何らかの意味はあるのだろうか?
さして嬉しそうな表情をするわけでもなし
と考えた事もあったけれど
今回の事で、
人は本当に愛を求めているのだと知った。

昨日の父は見違える程に回復し
栄養補助のジュースを全部飲み干し
持参した紅茶にも口を付けてくれた。

愛情を感じられるか否かで
生と死のはざまを行きつ戻りつしてしまう
老人の頼りない生への営みを見て
今まで安易に使っていた
「愛」という言葉の重みが痛烈に飛び込んで来た。

昨日からズッと考え続けている。

本当に介護が出来るのかどうか?
と試行錯誤しながら
悶々とまではいかないけれど
深く深く考え込んでいた。

珍しく相方に電話をした。
話したからと言ってどうなるわけではないけれど
伝えておかなければと思ったから。

人生は誰のものでもない。
誰のせいにも出来ない。
自分が結論を出して心に決めたからには
誠実に努めれば良いだけの事。

宙の事を思い起こし
原点に立ち戻らなければいけないなぁと
つくづく感じた。

今日、
春を一杯感じさせてくれる
暖かくて時折ひんやりとした風に
頬を預けていたら
ええい、やると決めたのだから頑張ろう
と、ポロっと迷いが落ちて行った。
そして(〃^∇^)ゞ 彡☆ やるぞー♪
と言う気分になって来た。

本当に体と相談しながら
無理をせずに進んでみよう。

さあ、出来るかどうかお楽しみ〜(^^♪

2004年03月16日(火)
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