TOHGA嬢の生活



気が向いたので日記を書く

2005年03月01日(火)

 取り敢えず、最近見た映画の感想

「ハウルの動く城」
 一人で見に行く。
 見に行く前に親兄弟に『主人公ソフィーがTOHGAそっくりだった』と云われており、多少いい気になっている。
 自分で見た感じとしては、太い眉と色気の無い髪の結わえ方、長女、妹が派手以外にさほど共通点は見受けられない。と、言うよりソフィーは自分に自信が無かったり、自分をよく見せようとする術を知らない女性の、その誰にでも似ているのだと思う。でなければ大衆娯楽である映画という商品としては価値が無い。
 映画を見た後原作も読む。内容と登場人が大幅に変えられていた事に驚く。
 映像の利点をフルに活用している宮崎監督は素直に凄いと思うが、多分この作品、途中から手を抜いている。というか、諦めている、という印象を受けた。ラストの数分なんて、あまりの投げやりな展開に口をあけてしまう。
 まあ手を抜いててもあれだけクオリティ高いんだからいいか。いいのか?なんとなく、宮崎監督に対して「晩年」というイメージを抱かされた作品だった。

 ちなみに原作でおおいに共感してしまったソフィーとハウルの会話を引用(でもうろ覚え)
ソフィー「しょうがないだろ、長女なんだから。失敗するように出来てるんだ」
ハウル 「違うよ、君のはただ考えが足りないだけさ」

 一応小説の設定ではソフィーは三人姉妹の長女で、御伽噺では末の妹が活躍する話ばかりなので、自分は絶対成功出来ないと思い込んでいるので、こういう台詞があるわけなのだが。

 ここで薀蓄。
 確かに長女、次女、長男、次男は三男、三女に比べて損な役回りをする事が非常に多い。(シンデレラを例に挙げるとと長女・次女は足を切断してる)
 しかし、活躍こそはしないもののちゃんと幸せな結末を迎えている御伽噺だってちゃんとあるのだ。例えば『賢いモリー』って話では三女が苦労して姉さんたちを王子様と結婚させている。え、そんな話知らない? そうだよねー、グリムでもペローでもない、たしかイギリスかアイルランドの話だもんねー。でも有名処でパッと思い浮かぶのがないのでここら辺で次の映画について書いてお茶を濁そう。

「2046」
 一人で見に行く。ほぼ暇つぶし。
 宣伝は過大評価気味。見てガッカリ感の強い作品だった。
 映像とか構成とか雰囲気とかはいいんだけど、ストーリーが陳腐で主題もグダグダ。
 恋敗れた男の愚痴を綺麗にデコレーションしてアートにしてみましたって感じで、私はあんまり好きじゃない。

「オペラ座の怪人」
 一人で見に行く。面白かった。こんな話だったのねー。
 主人公の親友役の金髪少女の方が声も姿も好みだった。主人公の声は香りで例えるならイランイラン系。私が好きなのは金髪少女のようなオーキッド系なのだ。っていうかこの表現で理解してくれる人いるのかな?
 そういえば、パンフレット見ていたらこんな一文が。
『原作である小説の「オペラ座の怪人」は密室トリックの草分け的作品でウンヌンカンヌン……』

 え? えっ? ええええぇ!?

「オペラ座の怪人」ってもしかしてミステリーなの? 悲しいラブロマンスじゃないの!?

 やばい、絶対原作読もう。

 ラブロマンスな部分ばかりが突出して有名になってしまっているって事はミステリー的にはたいした事ないのかもしれないけど。でも気になる。凄い気になる。

 でもまだ原作買ってないや。でも多分、いつかは読むと思う。


 まあ、そんな感じ。

 一人で見てばかりだけど、これだと好きな時に好きな作品が好きなように鑑賞できるので、とても楽だ。

 < あの時、ああしていれば…  …見る?  この時は知る術もなかった… >


TOHGA [はい、もしもし?] ここで逢ったが
人目!!