TOHGA嬢の生活



昔、好きだった人

2004年01月05日(月)

 一応、自分の初恋は、小五の時の、M君だと思っている。

 その前にも「ちょっと気に入ってた子」は何人かいたが、それは初恋と言うにはあまりにも適当で、「恋をする為に無理やり気に入った」感が無くはない。

 故に、私の初恋の相手はM君である。

 その前のその他大勢は、自分のメモリから、いつの間にかデリートされていた。

 さて、そんな時。店の仕事を手伝っていて、母がこんな事を言った。

「ねぇ、あんた○○ちゃんの従兄弟で、△△ちゃんとミノル君って言う姉弟の事、覚えている?」

「うんにゃ、ぜんぜん」

「あらそうぉ? 皆で一緒に、キャンプに行った事もあったのよ?」

「あー、そういや○○ちゃんと何人かで、キャンプに行った憶えはある」

「そういえばアンタ、あの時ミノル君の事好きだったみたいよ? ミノル君に抱きついてる写真だってあるんだから」

 その瞬間、今まで綺麗さっぱりデリートされていた記憶のバックアップが出現した。

 そうそう、初恋以前の「好きだった男の子リスト」に、ミノルって名前があったわ!

 思い出した途端、私の頬は紅くなった。

 母はそれを見て可笑しそうな笑みを浮かべたが、彼女は、多分勘違いしている。

 私は昔、好きだった彼に赤面したのではない。

 まるで人形遊びのように相手を適当に決めて、恋に恋していた、自分に赤面したのだ。

 あぁ、恥ずかしい。

 ませたガキって、無知で、浅はかで、傲慢で、大嫌いだ。

 < あの時、ああしていれば…  …見る?  この時は知る術もなかった… >


TOHGA [はい、もしもし?] ここで逢ったが
人目!!