Good Luck,Good Lack.
     

昼を買いに出ようと思ったら、ぽつりと来た。大した降りでもなさそうなのでえいやと外に出て、少し先のコンビニに行った。おにぎりを買って出てきたら、霙になって、黒いコートに小さな氷がぱらぱらとまぶされた。オフィスの階段に足をかけたあたりで皆小さな水滴になり、椅子に掛けた頃にはもう皆消えてしまった。そんな昼休み。ちなみにおにぎりは鮭はらみと明太子。後者の方が美味だった。
多忙ではないので、就業中にぼんやりとする。ぼんやりとする中で、中島敦の「かめれおん日記」が痛切に読みたくなる。そして大概の場合、自分の読みたいは欲しいに直結。所有欲万歳。amazon様によればちくま日本文学全集に載っているらしい。北方三国を読み終わったらきっと買いに行く。
誰か好きな人がいればいいんだろうかと唐突に思う16時18分。残念ながら逃避として好きになることについて具体的な何者も何物も思い浮かばない。好きになったら命がけ、と迄は行かないがきっと何かを懸けては賭けてしまう。それがいいのだとはわかっているが、自分から走り出す勇気がないのだ。誰かこの手を取ってくれと思って見るが、見えるのは透明コーティングの剥がれ掛けた不細工な爪。形は多分どうしようもないが、帰ったらせめて塗り直そう。
帰りがけに言われた言葉は、純然たる好意の所産による忠告なのか、目障りだという嫌味なのかと考える帰りの電車。ここ数年人からの悪意を直接受けることがなかったので、久々の攻撃に衝撃を食らったらしい。ブランクが辛いなあ。近付いて真意を確かめるか、遠ざかって平穏な日々を過ごすか。どうも後者を選びそうだ。

2004年03月01日(月)


Skin by yukie